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導入事例

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株式会社 電通レイザーフィッシュ

 様に導入

サービス提供までのスピード感とスケーラビリティ確保の容易さで Windows Azure を選択。Facebook ページ運用統合管理ツール「sociobridge」※を開発、提供

株式会社 電通レイザーフィッシュでは、Facebook 活用をはじめとするソリューションを、より効率的に運用するために、「日本企業ニーズを汲んだ」オリジナルの Facebook ページ運用管理ツール「sociobridge」を開発。テクノロジーの進歩とサービスの深化、ユーザーの成熟度など、さまざまな要因によって大きく変化し続けているこのサービス領域において、常に最適なツールとして機能できるよう開発生産性の高さや十分なスケーラビリティの確保、そして低リスクでの運用を指向した同社では、「sociobridge」のサービス提供基盤として Windows Azure を選択。日本発-グローバルへのサービス展開も視野に入れた準備を整えています。

<導入の背景とねらい>
トリプル メディアを包括的にとらえたソリューション提案

株式会社 電通レイザーフィッシュ (以下、電通レイザーフィッシュ) は、新しいアイデアとデジタル技術を用いて革新的な「経験価値」=「Experience Innovation」を創り出し、企業と生活者の関係作りに貢献することをコンセプトに、グローバルにビジネスを展開している、デジタル エージェンシーです。
同社は、2012 年 4 月に Facebook 認定マーケティング デベロッパーの認定を受けるなど、電通グループとして、Facebook を活用した広告主向けマーケティング サービスのサポートを積極的に展開しています。

株式会社 電通レイザーフィッシュ
代表取締役社長
得丸 英俊 氏

株式会社 電通レイザーフィッシュ
アカウント1部
部長
髙林 努 氏

電通レイザーフィッシュ 代表取締役社長 得丸 英俊 氏は、ソーシャル メディア活用を含むマーケティングをより効果的に行うには、「施策を細分化するのではなく、俯瞰的にとらえて、トリプル メディアを統合活用していくことが重要」だと話します。
「当社は元々、企業のオウンド メディア (Owned Media) のサポートを行うところから始まり、ペイド メディア (Paid Media) のサービス提供や、アーンド メディア (Earned Media) であるソーシャル ネットワーク サービス (SNS) の活用までサポートしています。当社としては、こうして "トリプル メディア" のすべてをカバーしてきた経験を活かした提案を行っています。"インテグレート デジタル マーケティング コミュニケーション" と表現するのが分かりやすいかもしれません。各分野に高い専門性を持つスタッフ/パートナーとチームを組んで、デジタル マーケティングを包括的にサポートできる体制と規模があること。それが、当社の強みでもあると思います」。

電通レイザーフィッシュのこうしたビジョンは、新しいメディアやサービスへ、積極的に取り組む姿勢によって裏打ちされています。その表れの 1 つが、日本企業のニーズに沿って Facebook ページの作成、管理を行えるように、マイクロソフトのパブリック クラウド サービスである Windows Azure をサービス提供基盤として構築された Facebook 運用統合管理ツール「sociobridge」です。

「sociobridge は、2011 年 10 月からサービスを開始しています。当時まだまだ "新しいメディア" であった Facebook を日本企業が活用する上で、『便利な管理ツールがないのであれば、自分たちで作ってしまおう』と考え、構築しました。このツールは Windows Azure 上に構築しているのですが、クラウドを活用することは、当社にとってもはや "当たり前" のことになりつつあります。キャンペーンやプロモーションを行うにしても、トラフィック数が読みにくく、ねらい通りに成功すれば、急激にトラフィックが増加します。こうした状況にしっかりと対応するには、クラウド サービスの活用が適していると思います。さらに言えば、新しいサービスを、スピーディかつ低リスクに開始するためにも、クラウド活用が効果を発揮します。sociobridge の基盤として Windows Azure を採用したのは、当然の流れでした」(得丸 氏)。

<Windows Azure のメリット>
新規サービス開始に向けたスピード感とスケーラビリティ & セキュリティ確保の容易さで、IaaS 採用時との TCO に大きな差

電通レイザーフィッシュ アカウント1部 部長 髙林 努 氏は、「sociobridge」について、「お客様と当社が同じビジネス ゴールを達成するためのハブになるツール」であると説明します。
「sociobridge には、外注先を含む複数の担当者で効率的に投稿を管理するための機能や、Facebook ページの作成機能、Twitter や YouTube との連携、データの集計・分析機能など、さまざまな機能が備わっています。これは、当社が提案するソリューションを、より効率的に運用できるように開発したものであり、実際に利用していただいている同業他社さんからも、『便利だ』と評価していただいています。ただし、これで完成ではありません。それは、Facebook などの SNS (Social Networking Service) が変化の激しい "新しい" メディアであり、それを活用したマーケティング活動も、"新しい" 体験を積み重ねながら、今まさに発展している最中であることを考えれば当然のことでしょう」。

株式会社リード・レックス
開発部
インターネットソリューショングループ
部長
近江 武一 氏

そして、変化の激しいサービス領域であるからこそ、クラウド活用のメリットが活きてくるのだと、髙林 氏は話します。
「お客様のソーシャル活用も時と共に洗練され、要求も変化します。さらに、SNS 自体の仕様変更も突然に発生します。今後伸びてくると言われる O2O (Online to Offline) マーケティングにおいても、SNS の役割は大きく、たとえばコマース サイトの売り上げの 30 ~ 40% が "ソーシャル経由" に変わってくるだろうという試算もあります。このように変動要素が大きなサービス領域にあって、ツールに求められる機能が変化するのは当然のことです。そうした中、常に最良の機能を提供していくためには、クラウドをプラットフォームとして、SaaS (Software as a Service) の形で sociobridge を提供するのが最善の選択でした」。

sociobridge の開発を担当した株式会社リード・レックス 開発部 インターネットソリューショングループ 部長 近江 武一 氏は、数あるクラウド サービスの中から Windows Azure を選択した一番のメリットを「新規のサービスを始める際の、参入障壁の低さにある」と言います。
「パブリック クラウド サービスを選択する際にまず考えることが、IaaS (Infrastructure as a Service) か PaaS (Platform as a Service) のどちらを選択するかということですが、やはり、IaaS から始めて、Linux で HBase などの big data store を立ててスケーラビリティに優れた仕組みを構築しようとすると手間もコストもかかりますので、スピード感が削がれます。一方、PaaS である Windows Azure ならば、Windows Server を使う感覚で、すぐにアプリケーションの開発に入れます。さらに、テーブル (旧称 : Windows Azure テーブル ストレージ) も非常に安価に用意されていて、コストをかけずにスケーラビリティが確保できます。さらに、SQL データベースもあります (旧称 : SQL Azure)。今回、IaaS のサービスにデータベースを入れてスケーラビリティを確保して、モバイルにも対応できるようにカスタマイズして……という具合に開発、運用した場合のコストと Windows Azure で開発した場合の簡単な試算を行い、コストの比較 (図参照) もしてみたのですが、その結果、Windows Azure 活用に大きなメリットがあることが再確認できました」。

髙林 氏はまた、「セキュリティに関して、ある程度担保できるのは大きい」と説明を続けます。
「個人情報を取り扱うキャンペーンを実施する際など、当然のことながらセキュリティへの配慮は欠かせません。しかしたとえば、Facebook で公開されている情報のどこまでが個人情報になるか、実際にはグレーな部分も存在しています。もしもその判断基準が変わってしまったときに、どこまで安全が担保されているかは重要です。しかし、Windows Azure であれば、セキュリティ バッチなどの運用は、マイクロソフト側で行っていますので、一定のセキュリティが常に担保されています。一方の IaaS + Linux では、セキュリティのすべては自己責任になります。この差は重要だと思います」。

Total Cost Ownership (3 年比較)

<今後の展望>
日本発-グローバルへのサービス提供へのサービス提供へ

最後に得丸 氏は、次のように話します。
「ソーシャル メディア マーケティングは、今後一層重要になっていくサービス領域だと思っています。そうした中で日本初のツールとして sociobridge を開発し、活用する中で得られたノウハウを基に、より良いツールとして磨き上げていきたいと思います。そして、グローバルにビジネスを展開している Razorfish の一員として、海外にもサービス提供を図れるように進めていきたいと思います。Windows Azure はグローバルにデータセンターを展開していますので、海外へのビジネス拡大を図っても、レスポンスの遅延などは起きないでしょう。そうした面でも、期待しています」。

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