『魔法の質問』で有名なベストセラー作家、マツダミヒロさん

2012年6月発売の単行本『しつもん仕事術』はAmazon総合ランキング1位を獲得。ミヒロさんが教える、仕事の成果が上がる「しつもん」の使い方はビジネスマンの注目の的。

マツダミヒロさんの代表作

画像左より
最新刊『しつもん仕事術』日経BP社
『こころのエンジンに火をつける 魔法の質問』サンマーク出版
『こころのモヤモヤを解き放つ 魔法の質問』サンマーク出版
『起きてから寝るまでの魔法の質問』サンマーク出版
『子どもが「やる気」になる質問―叱る前に問いかけると、こんなに変わる!』PHP研究所

東日本に点在するスタッフの業務連絡ツールとして導入

チャットワーク導入前に課題だったことを教えてください。

マツダ : 社内コミュニケーションをスムーズにしたいと思っていました。というのも、スタッフは富良野・旭川・山形・東京に数名ずつ、全部で10名いるため、誰も事務所に出社することがありません。これまではメールとSkypeを駆使して業務を進めていましたが、メールは

  • 「読んでいるのか分からない」
  • 「伝わったかどうか分からない」
  • 「終わったかどうか分からない」

という問題点がありました。そのため、業務の進捗を確認するために「終わった?」とメールを送っていたのですが、これを改善したいと思っていました。

マツダミヒロ事務所のスタッフは居場所がバラバラ。離れた場所でも快適にコミュニケーションできる手段が必要だった。
チャットワーク導入のきっかけは何でしたか?またすぐに社内に定着しましたか?

マツダ : きっかけは、2011年4月ごろチャットワークのことを知り、試しに使い始めたことです。最初は「おしゃべりをしよう」という感覚で使い始めたのですが、2週間後には本格的に使っていました。今日から本番ですと宣言する間もなく、3週間後にはチャットワークで業務連絡をすることが当たり前になっていました。導入はとてもスムーズに進みました。

しつもん経営×チャットワーク=10倍仕事ができる仕組み

どのようにチャットワークを使っていますか?

マツダ : 会議/アイデア出し/相談/雑談/情報共有/メモ/カスタマーサポートの運営などに活用しています。目的ごとにグループチャットを作って運用しています。

導入後、どのような効果がありましたか?

マツダ : 企画やアイデアを、以前の10倍以上実行できるようになりました。仕事の総量に対する確認の回数も圧倒的に減りました。

というのも、これまではメーリングリストをプロジェクトごとに作るわけにはいかないので、ある程度大きいカテゴリの中で企画進行の連絡をおこなっていました。すると混乱が起き、何がどう進んでいるのか分からなくなり、結局企画を立ち上げられなくなっていました。企画のゴールが見えないので、どこに行ったらいいか分からない、完了とはどういう状態なのかも分からないのです。

一方、 チャットワークはプロジェクトごとにグループチャットを組めます。企画のゴールが明確になり、「あそこに行ったらいいんだよね!」と全員が分かっている状態になりました。これでいろいろな案件を同時に進められるようになり、できることが増えました。実際、導入後に立ち上がったプロジェクトがたくさんあります。

どのようなプロジェクトが導入後に立ち上がったのですか?

マツダ : プロジェクトは、

  • 会員制の情報提供クラブ
  • 書籍のプロモーション
  • 魔法の質問キッズインストラクター養成事業
  • 「問塾」の展開
  • 質問の授業の財団法人化

など多数です。

コミュニケーションの問題が解決し、プロジェクト管理ができるようになったことで、 今までアイデアがあっても進まなかったことが動くようになりました。感覚値ですが、これまでの10倍以上仕事をしていると思います。

著書『しつもん仕事術』には、「しつもん」を使うと、仕事力が劇的にアップする・部下がやる気になるなどの効果が書かれていましたね。10倍仕事ができるようになった要因のひとつに、チャットワーク上でも問いかけの工夫があるのではと思いました。

マツダ : そうですね、 チャットワークの「タスク機能」を使って問いかけています。会議の議題や、企画に対する意見を募るとき、たとえば「アイデア募集~お客様の満足度を上げるために、自分ができることは何ですか?」という「しつもん」をタスク化します。「しつもん」でタスクを振られたスタッフは 「やる」ことを意識するようになります。「アイデアを出さなきゃ」というモードになり、 能動的にアイデア出しに関わるようになります。

この方法を始めてからは、 これまで流れてしまっていた問いかけが実行されるようになり、チャットワーク導入前に比べ、アイデアがたくさん出るようになりました。

アイデア・気づきを引き出す「魔法の質問」をチャットワークで実践

『しつもん仕事術』Amazon総合1位獲得は、チャットワークのおかげ

ところで、著者にとってチャットワークが役に立っている点はありますか?

マツダ : 書籍プロモーションに一役買っています。『しつもん仕事術』がAmazon総合1位を獲得できたのはチャットワークのおかげです。

それはすごいですね!どのような活用法で1位になったのですか?

マツダ : 「魔法の質問」の認定講師が全国に260人ほどいて、書籍プロモーションに加わりたいという人に手を挙げてもらいました。「新刊プロモ(日経BP)しつもん仕事術」というグループチャットを作り、約50人の参加者を招待しました。彼らに「Amazonで1位になりたいのですが、あなたは何ができますか?」とか「10万部に届くためにあなたは何ができますか?」と「しつもん」をしてアイデアを募ったり、自分が決めた行動を宣言・実行してもらったりしました。チラシを配る・POPを作ろうなどいろいろな宣言が実行され、みんなの力で総合1位を獲得しました。

書籍プロモーションでチャットワークを活用しAmazon総合1位を獲得
チャットワークを初めて使う方にも無理なく利用いただけましたか?

マツダ : はい、できました。このプロモーションで初めて使う方もいますし、途中から企画に加わる人もいます。そのため、始めに「新刊プロモ(日経BP)しつもん仕事術」の過去記事(参加者の過去のやり取り)を全部読んでくださいというタスクを追加し、読み終わると完了してもらう方法で、プロジェクトの趣旨やチャットワークの使い方を伝えました。

初めてチャットワークを使う方も無理なく利用でき、参加者全員のアイデア出しや宣言が実行された。その結果、本が売れたのですね!

マツダ : 今回1位が取れたのは、関わってくれた人のおかげです。6月13日にAmazon総合ランキング1位を目指していたのですが、「達成するとタスク完了を押し合う」という方法で、チャットワーク上で達成の喜びを分かち合いました。関わる人が増えれば増えるほど、コミュニケーションロスが起こります。参加者20人の時に、普通、CさんとDさんが話していることを、BさんとEさんはわからないですよね。それがチャットワークならできるのは大きいメリットです。

メーリングリストだと、「やってね」と言っても流される場合が多いのですが、チャットワークは「私はこの質問に答えるんだ」ということが意識化され、行動が生まれます。行動が生まれることで成果が生まれます。ひとつの目標、Amazon総合ランキング1位をみんなで取ろうねという目標を作り、そこに行けたのは、チャットワークのおかげです。これはすごい結果ですよ、すごい結果です。他の著者もやったほうがいいと思います。

書籍プロモーションをする時、自分たちだけでやるのではなくて、ファンやセミナーによく来てくれる人を巻き込んで、多くの人に関わってもらうのです。その時にチャットワークはとても良いツールとして使えます。書籍プロモーションをプロジェクト化して、役割を自分で決めてもらって、宣言し、それをタスクで確認し合いながら実行していくという方法は、あまりやっている人はいないんじゃないかな。

「しつもん」を会社の中に活かすツール

チャットワークがなくなったらミヒロさんはどう困りますか?

マツダ : とてもどころか、チャットワークがないと会社がつぶれるほど困ります。もし利用をやめてメールに戻ってしまうと、誰もプロジェクトの管理ができなくなります。もはや体の一部ですよ。

「チャットワークは体の一部、ないと会社がつぶれてしまいます。」とマツダ様は語る。
使っていてうれしいことは?

マツダ : 皆の顔が見えること、 レスポンスが速いこと。 スタッフの関係性が良くなるので、 人間関係の土台が築け、より信頼して仕事ができることです。

著書で紹介されている「しつもん経営」をする上で役立つツールと言えるでしょうか?

マツダ : 私のチャットワークの使い方が「しつもん経営」に当たると思います。私の会社では仕事が劇的に進むようになりました。10倍以上です。これは誰でもやると成果が上がると思いますし、そのツールとしてすごく可能性を感じます。チャットワークは「しつもん」を会社の中に活かすツールですね。

「しつもん」とは、無意識を意識化する方法で、「これやっといてね」と、これ「いつまでにできる?」では意識がまったく変わります。チャットワークでタスクを投げる時に「しつもん」を使えば、「しつもん経営」を自分のチームや会社の中に導入しやすくなりますよ。

スタッフにはMacとiPhoneを全員に支給して、中ではPC、外ではiPhoneで連絡を取合っている。そのためレスポンスが速い。