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【事例】ソニーIP 電話システム構築 | So-net ソリューションサービ

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ソニーグループのグローバル標準 IP 電話システムを構築

法人向けにインターネット ソリューション サービスを展開するソネットは、SOHOから大企業までをカバーする強固な顧客基盤を実現し、仮想化技術の向上やモバイル環境の進化によるニーズの多様化などの新しい事業機会に対応できる体 制を構築している。また、ネットワークやクラウドからウェブ インテグレーション、システム インテグレーションに至るまで、顧客の幅広いニーズにワンストップで迅速に対応し、インターネット ソリューション サービス プロバイダーとして、より一層高い付加価値を提供している。

ISPで培った経験と実績を活かして、ソニーグローバルソリューションズと共同でソニーグループが日本とアジア地域で利用している電話システムを再構築することになった同社は、今回シスコ ソリューションを組み合わせて次世代 IP コミュニケーション基盤を構築した。固定型 IP フォンだけでなく、スマート デバイスでも利用可能なソリューションであり、今後対象事業所の拡大および機能の拡張が可能なサービスとして提供を行う。

数々の課題をまとめて解決するために電話システムの再構築を決断スマート デバイスの活用促進とサービスによるシステムの提供

今回同社は、ソニーグループが日本とアジア地域で利用している電話システムの再構築を、ソニーグローバルソリューションズ(以下、ソニー GS)と共同で再構築するプロジェクトを立ち上げた。再構築の目的はスマート デバイスのビジネス活用を促進する基盤の実現とグローバルなコミュニケーション基盤の実現であり、音声アーキテクチャにシスコ ソリューションを組み合わせることを決断した。加えてコラボレーションクライアントには Cisco Jabber を採用し、ユーザの利便性も向上させている。

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 法人サービス事業部門 インテグレーションサービス部 モバイルソリューション課課長 兼 プロジェクト マネージャーの高木信之氏は、次のように話す。

「今回のプロジェクトは、ソニーの情報システムをグローバルに統括しているソニー GS とのディスカッションに基づき、ソネットがグループ全体の電話システムの再整備を行うという位置づけで進めました。
既存の固定電話システムを利用するユーザに『 システムが変わったことを意識させない』という制約の下、新たな機能を盛り込むという明確なリクエストがありまして、非常に高いハードルでしたが、我々の大きな目標にもなりました。各事業所が負担するコストや、固定電話のユーザビリティは現状を維持しながら、新しい仕様( 機能) の実現と、スマート デバイスへの対応が求められたのです。」

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 法人サービス事業部門 インテグレーションサービス部 モバイルソリューション課プロジェクトリーダーの山本剛氏は、従来の電話システムにおける課題を次のように話す。

「ソニーGS から示された課題は、大きく分けて 4 つありました。1 つは複雑なシステム構成です。アナ ログ( PBX)、モバイル( FMC)、IP 電話( シスコ) が混在し、それぞれで内線網/外線網へのダイアリング方法も異なり、非常に複雑な状態になっていました。そして、システムの維持管理にかかる負担とコスト、また通話コストの負担が大きくなっており、これが 2 つ目の課題でした。3 つ目は PC ごとの電話番号がなく受電できない、通話にヘッドセットが必要、といった技術的な課題。そして最後に、社員のワークスタイルの変化への対応がありました。会議や他の事業所への移動など、自席以外の場所で業務を行う人が増え、自席の固定端末だけでは電話に出られず、無駄な取り次ぎも増えていたのです。こうした課題を一気に解決するには、新しい電話システムの構築が必要となりました。当社でもスマートフォンを活用した法人向けサービスを展開しており、すでにスマートフォンを所有している社員にもっと便利に使える環境整備を考えていたところでしたので、こちらから働きかけた部分もありました。」

グローバルで標準化されたアーキテクチャと新たな仕様を組み合わせたハイブリッド構成に取り組む

日本とアジア地域で展開するソリューション サービスとして、今回のプロジェクトは2013 年に始まり、選定~要件定義に 1 年、設計~構築に半年、既存環境からの移行に半年を費やした。完了は 2015 年 3 月と、ほぼ 2 年を要している。構築を担当するソリューション プロバイダーは、最初からソネットに決まっていたのではなく、クラウド型の他社サービス活用など複数候補から比較検討し、最終的にソネットが担当することに至ったと山本氏は話す。

「技術力や対応力など、そこで求められる全体的なソリューション提供力を評価されて、ソネットが担うことになったのです。コストも重要なファクターの 1 つでした。」

シスコ ソリューションの採用は、音声通話のクオリティが優れていることのほか、Cisco Jabber のサポート デバイスに Xperia™ シリーズが正式に追加されたことも理由の1つとなっている。比較検討した他社ソリューションでは、今回の要件を満たすにはシステム構成が複雑になるとわかり、その点でもシスコが優勢だったという。
ソニーグローバルソリューションズ株式会社 インフラサービス部 NW アーキ&ソリューション課 統括課長の平賀十志男氏は、次のように話す。

「電話による音声通話は、非常にクリティカルな場面で使うことが想定されるので、安定していること、またトラブルが起きても原因の究明が容易なことは重要です。グループ内では有線、無線ともネットワーク機器のほぼすべてがシスコ製でしたので、同じベンダーで揃えれば切り分けしやすいところも考慮しました。今回のプロジェクトと並行して、ソニーグループのグローバル音声ネットワークそのものも再構築を行うことになり、グローバルで標準化したアーキテクチャを策定しています。ソネットには、その仕様を満たしつつ、新しい機能を実装するようにお願いしました。」

このハイブリッドな構成の実現にあたって、大規模な本番環境での利用実績があまりない機能も数多く盛り込まれた。事前の検証や設計には労力がかかったと山本氏は話す。

「シスコの協力を得ながらひとつひとつ解決していった形です。事業所ごとに異なる設定や、構築当時の事情なども踏まえながら問題を解き明かして、解決策を見出していきました。」

社員が所有するスマート デバイスの活用を促す「BYOSD」 環境を実現

ソニー製スマート デバイス( Xperia™ シリーズ) のビジネス活用を促す BYOSD(Bring Your Own Sony Device) の仕組みは、Cisco Jabber の導入によって実現している。VPN接続によるセキュリティの確保( 盗聴の防止) を実施するため、端末には専用のクライアント ソフトウェアを組み込んだ。一部の社員に先行して使ってもらい、実際の評価を集めながら本番環境へ移行したと高木氏は話す。

「業務時間中、ほとんど自席にいないフィールド サポート部門などを対象にパイロット導入を行いました。
Cisco Jabber は、自分の席にいないけれども、かかってきた電話にはすぐ応答したい、内線通話ですぐ相手に連絡したいというニーズに確実に応えることができました。また、PC がなくても社員間でチャットができ非常に便利と好評でした。個人の端末を仕事でも安全に利用でき、複数の端末( 会社支給の端末など) を持つ必要がなくなったので、ユーザだけでなく、管理する側としてもメリットを享受できました。」

ソニーグループでは、全世界のどの事業所でも PC の設定を変更せずに同一無線 LAN を利用できる環境が整っている。そこで、社員のノート PC にも Cisco Jabber を導入して PC でも音声通話可能な状態とした。リモート アクセスでの利用も可能で、移動が多い社員に使いやすい環境を実現できたとのこと。
平賀氏は、使い勝手について次のように話す。

「PC だけの通話だと、ヘッドセットが必要になったり、他の PC 作業中に素早く操作、応答するのが難しかったりします。今回の Cisco Jabber 導入で Xperia™ でも同じ内線番号の電話が同時に受けられるようになったので、互いの良いところを組み合わせてカバーしています。」

課題解決の効果が明確に表れることを期待大規模プロジェクトの経験を今後の事業展開に活かす

2015 年 3 月に本格運用を開始して以降、システムの障害はなく、ユーザからの不満も特にないという。課題であったシステムの維持管理やコスト負担の削減は、これからの効果として表れると見込んでおり、今後の経過に期待している。
グローバル展開するコミュニケーション基盤として今後ユーザ数が増加することを踏まえ、今回ライセンスの見直しも実施した。シスコが新たに提供を始めた全社導入ライセンス プログラム「 CiscoEnterprise Agreement for Collaboration」 を採用し、ライセンスの一括購入/管理を進めたいと平賀氏は話す。

「グローバルで標準化したアーキテクチャにはライセンスのことも含まれています。シスコの新しいライセンス体系なら、ユーザや拠点の増加などに伴う追加発注が不要になり、全世界的な展開がしやすくなるでしょう。国内のユーザを増やし、海外のグループ会社にも広げていくことを考えていますので、新しいライセンス体系を活用したいと思います。」

今回のプロジェクトを経て、同社が得た経験とノウハウは大きなものがあり、これを今後の事業展開に役立てていきたいと高木氏は話す。

「既存の電話環境を維持しつつ、新たに BYOSD 環境を実現するという、これまでに経験したことがないハイブリッド構成で求められる要件を満たすのは大変でしたが、当社としても非常に規模の大きなプロジェクトであり、これまでにないノウハウを多数得ることができました。シスコの協力もとても迅速、的確で助かりました。

当社としては、So-net for Biz のサービスとして、こうした企業向けインフラの構築にも積極的に取り組んでいきたいですね。今回はソニーグループ向けのスマート デバイス活用として Xperia™ を採用しましたが、iOS や Android などの OS を搭載したさまざまなスマート デバイスに対応することもできます。お客様のニーズに沿ってソリューション サービスを提供できるようにしたいと思っています。」

※「シスココラボレーション ソリューション 導入事例」より抜粋
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