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導入事例

 様に導入

  • 効率化
  • コスト

シオノギグループ|会計システム・固定資産管理システムの導入事例|奉行シリーズ

 様に導入

シオノギグループ

  • その他
  • シオノギグループの会計シェアードサービスの基盤に「奉行V ERP」を採用
    会計制度の統一による効率化と決算早期化を実現
    所在地
    大阪府大阪市
    従業員数
    5,277名(2011年3月現在)
    年商
    2,823億円(2011年3月期)
    塩野義製薬株式会社を親会社とするシオノギグループでは、国内子会社における会計業務の効率化と精度の向上、連結決算の早期化を目指し、シェアードサービスを立ち上げることとなった。管理会計や内部統制、IFRS(国際財務報告基準)への対応など、幅広い業務要件にも適合し、グループ運用にも充分な統一の会計基盤として同社が選んだのは「奉行V ERP」であった。同グループは、システム決定から本稼働までわずか3ヶ月という短期間でシェアードサービスの立ち上げに成功。現在は国内全てのグループ子会社をシェアードサービスで運用し、会計制度の統一による効率化と決算の早期化を実現している。

    課題と効果

    課題
    1. シオノギグループの国内子会社における会計業務の標準化と効率化、連結決算の早期化を目指す。
    効果
    1. 「奉行V ERP」により会計シェアードサービスの構築を約3ヶ月(検討開始からは9ヶ月)という短期間で実現。グループ全体の業務効率化と連結決算の早期化を実現。

    導入前の課題と導入に至るまでの経緯

    グループ子会社の業務標準化と効率化、連結決算の早期化を目指す

    • シオノギ総合サービス
      株式会社
      執行役員
      楠本 利輔 氏
    • シオノギ総合サービス
      株式会社
      経理財務事業部長
      中島 誠 氏

    医薬品業界大手の塩野義製薬株式会社を親会社とするシオノギグループは、連結対象となる国内6社と海外4社(主要な子会社のみ)の子会社で構成されている。各社は親会社の製薬業に関連する事業を行っているが、業種は治験薬製造や医薬品の分析・受託試験や研究開発支援など多岐にわたる。

    これらのグループ子会社の人事・総務・経理財務・購買調達業務と情報システムの運用を、シェアードサービスセンターに集約する動きが2009年より本格化した。その目的について、同グループのシェアードサービスセンターを担うシオノギ総合サービス株式会社の執行役員 楠本氏は次のように語る。
    「業務の標準化と効率化、そして、情報の一元管理による連結決算の早期化が経理財務におけるシェアードサービスの大きな目的でした。各社には数名ずつ経理担当者がおりましたが、業務を標準化し集約したほうが効率化と情報の一元化が実現できます。最終的には連結で数字を集約するのですから、元の業務から一箇所に集約しておいた方が絶対に効率的ですからね。」

    また、経理財務事業部長の中島氏は次のように続ける。
    「各社の経理担当者は、他の業務を兼任していましたので、本社の経理と比較すると専門性という意味ではスキルに違いがありました。センターには、債権なら債権の専任担当者がいますので、業務を引き取ることで、グループ全体の経理スキルが標準化されるという利点もありました。」

    こうして2009年の9月、メンバー8名によるプロジェクトが立ち上がった。シェアードサービス化で必要となるシステム対象範囲を制度会計・固定資産管理に決定し、子会社各社へ課題と要件のヒアリングを開始。シオノギグループのシェアードサービス基盤の選定が始まった。

    選定ポイント

    既存システムとの連携と、内部統制・IFRS対応が必須要件
    「奉行V ERP」のコストメリットを評価

    新たなシステムを選定するにあたり、子会社各社における要件を細かくまとめ、ベンダー数社に対して提案を求めた。その中で最終的にグループ統一基盤として選ばれたのが「奉行V ERP」であった。システム選定におけるポイントについて楠本氏は次のように語る。
    「本社で使用しているオリジナルの経費計上システムや市販の購買管理システムとの連携が可能である点、また、内部統制・IFRSに対応しているシステムである点は必須の要件でした。
    各子会社では以前から奉行シリーズが使われているところが多く、奉行シリーズをメインに検討は行いましたが、グループ子会社への展開に適しているのか、シェアードに耐えうるシステムかどうかの判定はさせていただきました。システムベンダーに相談したところ、既に奉行V ERPを利用した当社グループと同規模のシェアードサービスの運用事例があったことは、選定上の大きな理由となりました。」
    さらに、選定理由の重要なポイントとしてコストメリットについて大きく評価する。
    「奉行V ERPはコストメリットが非常に大きいシステムである点は選定する上で重要となりました。親会社が使用している海外製ERPによる運用も検討しましたが、コスト感が全く違っていました。実際、奉行V ERPと比較すると桁がひとつふたつ変わるくらいの差がありました。親会社とは規模が異なる子会社で利用しますから、実現性のある費用感は重要な要素でした。」

    こうして、2010年4月、同グループのシェアードサービス基盤として、会計システムに「勘定奉行V ERP」、固定資産管理システムに「固定資産奉行V ERP」の導入を正式に決定した。シェアードサービスのカットオーバーとなる7月まで残り3ヶ月と迫っていた。

    グループ各社へのシステム導入から本稼働までをわずか3ヶ月で実現

    当時のシェアードサービス対象子会社4社へは、システム導入から本稼働に至る展開を同時に遂行した。子会社の勘定科目体系を親会社の体系と統一し、また、各社の取引銀行についてもグループ内で統一化を行った。
    「勘定科目体系については、科目名称やコード桁数なども親会社の体系に合わせました。各社で業種が異なりますので、どうしても合わせられない勘定科目については補助科目で対応するなど、各社の担当者と試行錯誤しながら調整を行いました。その結果、現在では勘定科目については親会社と全て統一化することができています。」(中島氏)

    その他にも、購買管理システムと連携する支払先マスターの統一や、管理会計帳票の出力設計など、グループ運用に最適な環境をデザインしながら運用設計を進めていった。新たに各子会社の経理業務を担当することになるシオノギ総合サービスの経理財務担当者に対しては、2週間のトレーニング期間を持った。こうして、システム決定からわずか3か月後の2010年7月、同グループでは無事にシェアードサービスのサービスインを迎えた。

    システム概要

    幅広い会計業務の統合管理を「奉行V ERP」で実現

    同グループでは会計基盤のコアシステムとして「勘定奉行V ERP」・「固定資産奉行V ERP」を導入。支払管理の効率化を実現するために「支払管理オプション」を、管理会計のためのレポート作成に「管理会計オプション」を追加。また、統合運用管理システム「OBC Management Studio」を導入し、シェアードサービス上の利用者について一元管理を行っている。
    一部アドオン開発も行った。親会社と統一で利用する購買管理システムと連携するため、支払先マスターは日次で親会社のマスターとマッチングを行っている。親会社システムでマスター変更を行うと、連携して子会社側のマスターも更新される仕組みだ。
    その他、「自動実行管理オプション」により、経費計上システム、給与計算システムとの自動仕訳連携を実現。制度会計はもちろん、各連携システムとの仕訳取込から、支払管理、管理会計、連結決算に至る幅広い会計業務の統合化を「奉行V ERP」で実現している。

    システム概要図
    システムのポイント
    1. 子会社5社の会計シェアードサービスを構築。制度会計から支払管理、管理会計までの幅広い会計業務を「奉行V ERP」上で実現
    2. 親会社で利用している、経費計上システム・購買管理システムとの自動仕訳連携を実現
    3. 人事労務シェアードサービスからの人件費仕訳についても自動連携を実現
    4. 親会社の支払先マスターとの日次マッチングを行い、親会社システムでの内容変更を日次で反映できる仕組みをアドオンで構築
    5. 統合運用管理システム「OBC Management Studio」により、シェアードサービス利用者の権限管理、セキュリティ管理、運用監視、バックアップ管理を実現

    導入効果と今後の展望

    シェアードサービスにより連結決算の早期化と会計情報の精度向上を実現
    今後はグループ子会社における会計データ活用を目指す

    会計シェアードサービスの開始から1年が経った現在、「奉行V ERP」の導入効果について中島氏は次のように評価する。
    「現在、グループ子会社の連結決算用データを集約し、連結会計システム上に取り込む部分までをシェアードセンターで担っていますが、月次の連結決算のスピードは確実に早くなっています。現在、月次決算は締めから連結まで5営業日以内で終えることができています。システムパフォーマンスについても全く問題ありません。また、グループ各社の月次会計データをセンターで把握し、コントロールできるという点では情報の精度も非常に向上しています。」
    また、短期間でシステムを安定稼働できた点に関して、操作面や導入支援面からも「奉行V ERP」の導入の容易さを評価する。
    「最初はやはり、従来のシステムとはインターフェースが異なりますので、戸惑いはあったかと思いますが、ひと通りやり方を覚えてしまうと、操作性は非常に直観的でわかりやすいですから、慣れるまでにそれ程時間は掛かりませんでした。操作トレーニングについても、必要な操作指導の予定がプログラムされていましたので、スムーズに進めることができました。」

    最後に、シオノギグループとしての今後のシステム展望について、楠本氏にお伺いした。
    「現在、シェアードサービスを稼働して、会計業務については一通りの業務集約化が実現しました。システムにより経理財務業務はシオノギ総合サービスがセンターとして集約していますが、会計データなどの経営数値をどのように経営に活かすかといった、管理会計についてはそれぞれの子会社が行うべきものです。業務のスピードと質が標準化され、アウトプットを確認できるタイミングも早くなりました。子会社の端末からも情報は随時確認できますので、これからは子会社側のシステム運用、より効果的に使いこなしていくというレベルを向上させていくことが課題です。そういった面での機能を奉行V ERPにはもっと追加して欲しいですね。
    現在、シェアードサービスは国内の子会社のみに展開していますが、今後は海外子会社への展開も視野に入ってきます。将来、海外を含めたシェアードサービス化を本気で考えていく段階に差し掛かった時、システム基盤についても考えなければならない時期が来ると考えています。その際には、また良いご提案を頂けるように今後の奉行V ERPの成長に期待しています。」

    会社概要

    グループ名
    シオノギグループ
    売上高
    2,823億円(2011年3月期)
    従業員数
    5,277名(2011年3月現在)
    会社名
    シオノギ総合サービス株式会社(塩野義製薬(株)の100%子会社)
    事業内容
    シェアードサービス・ビル事業・保険代理店業、デザイン事業

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