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導入事例

 様に導入

  • 効率化
  • 最適化
  • コスト

佐賀銀行

 様に導入

行内の認証システム、業務システムなどを Windows Server 2003 から Windows Server 2012 Hyper-V の仮想環境に移行。TCO の削減と信頼性向上を実現

佐賀銀行

佐賀県、福岡県、長崎県を中心に銀行業務を展開する佐賀銀行では、認証システム、営業店のファイル サーバーや各種業務システムなどについて、Windows Server 2003 を搭載したサーバーを中心に運用してきました。しかし、Windows Server 2003 のサポート期限が 2015 年 7 月に迫ったため、業務システムなど 100 台以上あるサーバーをどうするかが課題になっていました。そこで、仮想化による統合と集約を、Windows Server 2012 の Hyper-V で構築することを検討し、さらに、物理サーバーには富士通の PC サーバー FUJITSU Server PRIMERGY を採用、Active Directory による認証システム、ファイル サーバー、一部の業務システムなど 16 台の仮想マシンを 3 台のホストで構築し 2013 年 9 月から運用を開始しました。その結果、TCO の削減を実現。この実績をもとに、佐賀銀行では、さらに仮想化による統合を進めています。

<導入の背景とねらい>
Windows Server 2003 のサポート期限を前に、百数十台のサーバーの移行を検討

佐賀銀行
システム部
システム企画・開発グループ
副調査役
林田 浩明 氏

佐賀銀行 (以降同行) は 1882 年 ( 明治 15 年) 創業で、佐賀県、福岡県、長崎県を中心に計 100 店舗の営業店を持つ地方銀行です。同行は平成 25 年 4 月から平成 28 年 3 月までの第 14 次中期経営計画で「元気で暖かい銀行、どこか違う銀行」を目指して、顧客と向き合い、つながりを強めることなどを基本方針に事業を展開しています。

そのために、同行では、インターネット バンキングなどによるダイレクト チャネル、携帯電話やタブレットを活用した顧客に密着した効率的な営業活動、テレビ会議、Web 会議を活用した顧客に対する専門的な相談などの実現に向けた取り組みを進めています。IT インフラはこうした事業活動を支える最も重要な基盤となることから、同行ではその強化のためにさまざまな施策を実行しています。佐賀銀行 システム部 システム企画・開発グループ 副調査役 林田 浩明 氏が語ります。

「当行の情報系の業務システムで利用しているサーバーは全部で百数十台ありますが、ほとんどがWindows Server 2003 で動いています。2015 年には Windows Server 2003 のサポート期限を迎えるため、Windows Server 2012 への移行が必要だと 2013 年春ころから検討を始めました」。

<導入の経緯>
Windows Server 2012 の Hyper-V で仮想環境を構築、サーバーを集約して、コスト削減をめざす

Windows Server 2012 への移行において、同行が最も期待したのは仮想化基盤の構築です。サーバーを更新する場合、一般的に OS も最新のものに移行します。そのため、アプリケーションやシステム全体を新しい OS に最適化するための作業を行わなければならず、機能追加のない業務システムでも、そのためのコストが発生していました。そこで、営業活動強化のために必要なシステムを仮想環境で構築、展開すると共に、営業店で使い慣れている機能の追加が不要な業務システムはそのまま使えるようにして、コストの削減を図ろうと計画しました。この仮想化基盤として、Windows Server 2012 の Hyper-V を採用したのです。

「Hyper-V ならコスト メリットが一番大きく得られると同時に、当行のサーバーは Windows が全体の 95% 以上を占めているため、業務システムとの相性もよい。また、同じ Windows 製品なので、トラブルが起きても、問題解決が容易だと考えたからです。私たちが必要とする機能は他の仮想化製品でも大きな差がありません。しかし、システム経費を減らすことが大きな課題になっている中で、Windows Server 2012 ならコスト メリットが出せることが何よりも魅力でした」 (林田 氏)。

その上で、仮想化基盤上で仮想マシンを無制限に構築することができるコスト パフォーマンスの良さから、Windows Server 2012 Datacenter を採用。物理サーバーには、富士通のラック型 2 WAY サーバー PRIMERGY RX300 S7 を選びました。

「富士通製品を選んだのは、営業店端末の保守もすべて同社にお願いしており、保守サポートに絶対的な信頼を置いているからです。部品交換が必要な時は CE が直ちにパーツを持って駆けつけてくれます。ハードウェアの信頼性も高く、サポートも迅速なので、安心して使うことができます」 (林田氏)。

<システム概要と構築>
3 台のサーバーとストレージによる仮想環境で、16 台の仮想マシンがトラブルなく順調に稼働

同行では、2013 年 9 月に Windows Server 2012 Hyper-V による仮想化基盤の運用を開始し、10 月に Active Directory による認証システムを移行しました。また、Windows Server 2003 で運用していた Exchange Server も Windows Server 2012 に切り替えて仮想化基盤に移行。そのほか、営業店のファイル サーバーや PC 更改に伴うウイルス対策ソフト、セキュリティ ソフトなどのサーバーも仮想化しました。こうして、現在、Windows Server 2012 を搭載した PRIMERGY RX300 S7 3 台と SAN 接続された富士通のストレージ FUJITSU Storage ETERNUS DX80 S2 で構成された仮想化基盤の上で、16 台の仮想マシンが稼働しています。そして、各サーバーは Microsoft System Center 2012 Datacenter で監視されています。

「現在までハードウェア障害はまったく発生していませんが、万が一発生しても、Hyper-V のライブ マイグレーション機能を使って、システムに影響を及ぼさずに運用することができると考えています」 (林田 氏)。

<導入効果と将来の展望>
さらなる業務システムの仮想化で、一層のコスト削減が実現。ポータル サイト再構築に着手

同行では、当初の計画どおり、Windows Server 2012 への移行によって、コストの削減を実現できる見通しです。

「最新の OS である Windows Server 2012 を使うことによる安心感はたいへん大きなものがあります。また、ハードウェア保守が切れてしまったシステムも仮想環境に移行できるので、仮想化してから、じっくりと方針を考えることが可能になります。今回、新しいウイルス対策ソフトを導入しましたが、従来であれば、導入評価を行う際にも、サーバーを新しく立てなければなりませんでした。しかし、仮想化基盤の上で評価すればよいため、ハードウェア コストは最小限で済みます。実際、今回仮想化した格付自己査定システムも System Center の P2V 機能を使って、簡単に仮想化することができました。サーバーの仮想化が進むと、システム コストの削減も可能になることは確実です」 (林田 氏)。現在、複数の業務システムの主管部門から移行提案がシステム部に寄せられており、今後、さらに仮想化基盤への集約が進んでいきます。その結果、サーバー リソースが足りなくなることが想定されるため、佐賀銀行では PRIMERGY を増設すると共に、System Center も営業店のクライアント PC のリモート保守に使っていく考えです。

同行では、業務システムの仮想化基盤への集約が落ち着いた段階で、営業部門へのタブレット端末の配布と情報共有のレベル アップにも取り組んでいく方針です。現在使っているポータル サイトはコンテンツを追加していくだけのしくみであるため、活用状況の把握がわからないなどの課題があります。そこで、平成 27 年度には、ポータル サイトを再構築し、本部の各部門や支店長などからの情報を営業店の行員に見やすくして、情報共有の徹底と効率化を図っていく考えです。

図.Windows Server 2012 Hyper-V による新しい情報系システムの概念図[拡大図]新しいウィンドウ

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