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導入事例

 様に導入

立命館小学校

 様に導入

次代を担う子どもたちの力を伸ばす "21 世紀型スキル育成" に ICT を積極的に活用。 Microsoft Surface を所有させることで、より深く好奇心と自主性を刺激

写真: 立命館小学校

立命館小学校では、「6 歳からのグローバル人材育成」を掲げて 21 世紀型の教育モデルを大胆に追究。先行きの不透明な現在にあって、子どもたちが将来の世界をその手で創出できるように、4 つの柱(「確かな学力を育てる教育」、「真の国際人を育てる教育」、「豊かな感性を育む教育」および「高い倫理観と自立心を養う教育」)を中心とした教育を行なってきました。そして、近時においては、これからの時代に求められる「21 世紀型スキル」―― "Way of Thinking"、"Way of Working"、"Tools for Working"、"Skills for Living in the World" の育成にも力を入れています。この中でも特に ICT リテラシーとの結びつきが強い "Tools for Working" を伸ばすために適したツールとして、立命館小学校が採用しているのが、Microsoft Office を標準搭載し、カバー式のキーボードまで用意されたタブレット端末、Microsoft Surface でした。

<導入の背景とねらい>
21 世紀型スキルの 1 つ、"Tools for Working" を伸ばすために、情報端末の所有へ

写真: 浮田 恭子 氏

立命館小学校
校長
浮田 恭子 氏

写真: 六車 陽一 氏

立命館小学校
ICT 教育部長
六車 陽一 氏

立命館小学校では、「確かな学力を育てる教育」、「真の国際人を育てる教育」、「豊かな感性を育む教育」および「高い倫理観と自立心を養う教育」という 4 つの柱を中心に据えて、6 歳からのグローバル人材育成に取り組んでいます。そのために、世界で活躍する人材教育に必須となる英語学習も、日本人教員とネイティブ教員の 2 人体制によって 1 年生から開始しているほか、算数では複数の教員による指導体制で子どもたちに深い理解を促すなど、充実した教育環境を整えています。

こうした取り組みのすべては、「子どもたちに、未来を創ることのできる、タフなインテリジェンスを身につけてもらうため」にあると、校長の浮田 恭子 氏は説明します。
「子どもたちが成長し、社会に出るころには、今は存在しない職業も増えているでしょう。この先行き不透明な時代に大切なことは、社会の変化に流されるのではなく、勇気を持って自ら考え、行動する力を育むことです。その一環として、当校では、ICT 教育にも力を入れてきました。」

立命館小学校では開校当初から、教育のデジタル化にも注力。英語の授業でも、「PowerPoint と電子情報ボードを活用して、子どもたちによる短いプレゼンテーションなどを取り入れてきた。」と、ICT 教育部長の六車 陽一 氏は言います。
「プロジェクターや電子情報ボードを各教室に配置しているほか、タブレット PC などを授業単位で子どもたちに貸し出してきました。大切なことは、知識やスキルを深めていくためのツールとして "使いこなしていく力" を育むことです。」

そして、立命館小学校では子どもたちの可能性をさらに伸ばす取り組みの一環として、2013 年 11 月から、4・5 年生全員にマイクロソフトのタブレット端末 Surface を 1 人 1 台ずつ持たせています。数ある製品の中から Surface を選定した理由は、「Microsoft Office を標準搭載している上に、カバー式のキーボードまで用意されているため、授業に必要なニーズを満たしやすいこと。」だったと、六車 氏は言います。 そして、従来から同校が推進してきた ICT 活用ともっとも異なる点が、このタブレット端末を子どもたちの「所有」としたことでした。

「今回の導入では保護者の方々の同意をいただき、各ご家庭に購入していただいています。学校からの貸与ではありませんから、登校してから下校するまでの間、自主的に Surface を活用し、学習成果を保存できます。こうした自己管理を行えることが、子どもたちの好奇心と自主性を伸ばすために重要だったのです。」(六車 氏)

<Surface 活用の効果>
明確な目的意識を持たせるために自主性と創造性が発揮できる授業を実施。
"学校紹介ビデオ" の自主制作など子どもたちの積極的な教育参加を促進

写真: 三ツ木 由佳 氏

立命館小学校
英語科担当
三ツ木 由佳 氏

立命館小学校では、子どもたちが正しく Surface を活用できるように「どのような動機を持たせるか、その点を常に工夫している。」と言います。
「ツールとして使いこなすためには、明確な目的を持つことが重要です。そこで、インターネットを活用した調べ学習でも、授業時間中には調べきれないような少し難しいテーマにも取り組むようにして、Surface を使った学習機会を増やすようにしています。また、PowerPoint を使ってプレゼンテーション資料を作る授業でも、今までなら 1 ~ 2 ページで簡単に終わらせていたところを 3 ~ 4 ページに増やし、子どもたちが自主的に考え、工夫できる幅を増やしています。」(六車 氏)

こうした Surface 活用の成果は顕著であると、英語科担当の三ツ木 由佳 氏は話します。
「英語の授業では以前から、テーマに沿って班ごとに調べた事柄を、英語のプレゼンテーション資料としてまとめ、皆の前で発表する時間があります。短い資料なのですが、最近では Surface 内蔵のカメラで動画を撮影したり、自分たちの英語音声を吹き込んだりして、とても充実してきました。自分たちで工夫すればするほど、立派な作品が仕上がるので、非常に楽しそうに取り組んでいます。」

こうして授業のために作成された動画をアメリカの小学校とオンラインで共有するなど、刺激的な体験を積んだ子どもたちは、さらに積極的な姿勢を見せていると言います。
「たとえば、京都の伝統工芸について調べた時も、アメリカの友達に見てもらうために、とても分かりやすい資料が作られていました。私たちの方から『こうして!』と押し付けるのではなく、子どもたちが自由に発想して『こんなことはできないだろうか?』と試してみると、できてしまう。それが、うれしいのでしょうね。このように授業で学んだツールを活かし、外部向けの学校紹介ビデオを、『自分たちで作りたい!』と名乗り出る児童や家庭学習の旅行記を PowerPoint を使って自ら作る児童も出てきました。」(三ツ木 氏)

六車 氏はまた、「ある時は教材を読むために使い、ある時は自分たちで何かを作るために使う。デジタルならではの、こうした自由度が、授業の幅を広げることに役立っている」と言います。
「授業で使った教材は子どもたちもアクセスできるサーバーに保存することで、自由にダウンロードして自主学習できるようにしています。教科書的なドキュメントもあれば、ドリル学習的にクリックすると解き方と答えが分かるといったインタラクティブな教材もあります。こうして、柔軟な活用ができることも、デジタルの利点だと思います。」

ICT 活用に必要なモラルやリテラシーを世界スタンダードとなるツールを活用して取得

そのほか、「細かなことですが…」と前置きし、六車 氏は次のように導入メリットを説明します。「かつてはタブレット PC とキーボード、マウスが別々になったものを子どもたちに配布・回収していたのですが、これが意外と大変で、よくキーボードが転がったりしていました(苦笑)。しかし、Surface はキーボードが着脱式のカバーになっていますので、とても便利です。細かいことなのですが、この違いは大きいです。」
また、初等教育から ICT リテラシーを身につけることは、とても重要だと、六車 氏は続けます。
「社会背景として、ICT リテラシーの重要度が高まっていることが上げられます。たとえば、子どもたちが SNS などを通じて犯罪に巻き込まれるケースでは、警察のデータから見ても『初めて犯人と対話した日のうち』に、被害に遭ってしまうことが珍しくありません。保護者が異変に気付く間もないのです。ですから、子どもたちを守るためにも、ICT 活用に関するモラルやリテラシーを早くから教えてあげることには、大きな意義があります。」

最後に、浮田 氏は言います。
「子どもたちがこれから羽ばたいていくビジネスや学術研究の場においては、国際的にも Microsoft Office が主に活用されています。子どもたちが新しい情報を生み出していくためには、Microsoft Office のスキルが不可欠となります。Surfaceは、Microsoft Office が搭載されており、キーボードやマウスも使用できるなど、学習内容に応じた入力方法を選択することができます。ぜひ、"Tools for Working" のスキルをもって使いこなしていけるようになって欲しいと思います。」

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