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導入事例

 様に導入

  • 効率化
  • コスト

株式会社りそなホールディングス

 様に導入

グループ内 OA 端末 3 万台を Windows XP から Windows 8 に移行。
SCCM により移行展開を実質 3 か月の短期間で可能にし、標準機能を活用することでコスト削減を実現

写真:株式会社りそなホールディングス

株式会社りそなホールディングス

2014 年 4 月 9 日の Windows XP および Office 2003 のサポート終了に向けて、最新の OS と Office へ移行する企業が増えてきています。りそな銀行、埼玉りそな銀行、近畿大阪銀行などを展開するりそなホールディングスは、営業店および本社の Windows XP 端末 3 万台を移行することを計画し、System Center 2012 Configuration Manager(以下、SCCM) を活用することで実質 3 か月間の短期間で Windows 8 Enterprise と Office Professional Plus 2013 への移行を実現しています。

<導入の背景とねらい>
一気に最新の OS と機能に入れ替えて効率化とコスト削減をねらう

株式会社りそなホールディングス
執行役 IT企画部長
株式会社りそな銀行
執行役員 システム部長
白鳥 哲也 氏

株式会社りそなホールディングスでは、ポイント サービス「りそなクラブ」をはじめとしたリテールのお客さま向けサービス強化のためのシステム構築や、IT を活用した業務効率化など、さまざまな改革を推し進めています。株式会社りそなホールディングス 執行役 IT企画部長の白鳥 哲也 氏は、りそなグループにおける情報システム部の重要性を次のように話します。「従来の銀行のシステム部は縁の下の力持ちというイメージでした。しかし、今では IT を活用しなければ勝負ができないということを皆が理解し、IT 部門から戦略を提案することを経営層からも求められています」。

IT を活用した攻めの経営を行おうとしているりそなグループにとっての課題のひとつが、グループ内 OA 端末、約 3 万台の Windows XP および Office 2003 のサポート終了でした。この課題解決に Windows 7 ではなく、一気に最新の Windows 8 への移行を決断した理由を白鳥 氏は次のように話します。「りそなグループはチャレンジに対して前向きに取り組む風土があり、最新の製品を使って効率化するという考えに反対はありませんでした。IT を扱う以上、OS の移行は必ず付きまとうため、できるだけ新しい製品を採用し長く使うことでコストを抑えなければならないと考えました。また、検討する中で、Windows 8 標準の新機能を使ってコスト削減が行えることや、起動スピードも含めた使い勝手のよさも魅力でした」。

<導入の経緯>
SCCM の活用で Windows XP から Windows 8 へ短期間で移行展開を実現
キッティングのコストも抑える

株式会社りそなホールディングス
IT企画部 グループリーダー
株式会社りそな銀行
システム部 グループリーダー
井上 俊一 氏

Windows 8 および Office 2013 の導入に向けて、りそなホールディングスでは 2013 年 4 月から 8 月までの 4 か月間で業務アプリケーションを主に仮想化を使って移行するとともに、Windows 8 のポリシー設計や SCCM の環境構築などを行いました。営業店 2 か店でのテスト導入を実施し、8 月より他の営業店や本社、センターで利用している RII ネット (Resona Information Infrastructure Network) 端末と称している社内 OA 端末の Windows XP を順次 Windows 8 へ移行。2014 年 2 月にはりそな銀行、埼玉りそな銀行、近畿大阪銀行の約 3 万台の端末を移行させました。3 万台のうちの約半数は新しい Windows 8 の PC を購入しましたが、2 年程度しか利用していない既存の Windows XP 端末はそのままハードウェアを有効活用し、Windows 8 にアップグレードすることで、コストを大幅に抑えています。

SCCM を活用することで、ユーザーの手間をかけずに短期間での導入ができたと話す株式会社りそなホールディングス IT企画部 グループリーダーの井上 俊一 氏は、「最初のテスト期間などを除けば、実質 10 ~ 12 月の 3 か月間でほとんどの PC を Windows 8 に移行できました。短期間で行うことによって、キッティングにかかる費用を圧縮できたことも、大きなメリットだと思います」と話します。また、白鳥 氏も展開の速さを次のように振り返ってくれました。「最初のテスト段階で少し手間取りましたが、NTTデータ、NTTデータソフィア、マイクロソフトのサポートなどによって、トータルではスケジュールどおりに進めることができました」。

移行展開においては、りそなグループのアウト ソーサー企業である 株式会社NTTデータ、NTTデータソフィア株式会社の全面支援により行われました。

<導入効果>
標準機能の活用でコストを削減し
大幅なパフォーマンス向上で効率化を実現

株式会社りそなホールディングス
IT企画部 担当マネージャー
株式会社りそな銀行
システム部 担当マネージャー
麻生 利夫 氏

りそなホールディングスでは、Windows XP のサポート終了対策をすばやく行えただけでなく、SCCM の機能や Windows 8 の標準機能を積極的に活用することで、大きなコスト メリットが生まれていると考えています。「以前はインベントリ情報の収集をマイクロソフト以外の他社製品で行っていましたが、SCCM の管理機能への集約によってライセンス費を節約できました。また、プログラムや設定ファイルの配信機能は Windows Server Update Services (WSUS) を使っていましたが、こちらも SCCM の管理機能を使えるので、管理を集約でき、運用が非常に楽になりました。体感ですが、3 割以上の運用効率化が行えたのではないでしょうか」 (IT企画部 担当マネージャー 麻生 利夫 氏) 。

同様に、これまで大手アンチ ウイルス ソフト製品で行っていたウイルス対策機能は、Microsoft System Center 2012 Endpoint Protection に切り替えました。また大手暗号化ソフト製品で行っていた HDD 暗号化を Windows 8 Pro の標準機能である BitLocker に移行することで、それぞれのライセンス コストの削減を実現できたことも、大きなメリットの 1 つです。

また、パフォーマンスの向上も実感していると麻生 氏は話を続けます。「ファイル I/O のコアな部分でサード パーティ製品を活用していたものを、暗号化の処理からウイルス チェックまでをマイクロソフト製品で揃えることができたため、アプリケーションの不安定な挙動がなくなりました。万が一トラブルが発生したとしても、問題の切り分けを行うことなく、すべてをマイクロソフトのサポートに任せればよいという点も安心できます」。

従来の Windows XP 端末では、定期的なウイルス チェックのたびに PC の動きが遅くなり、作業にも支障が出ていました。現在ではユーザーはウイルス チェックを意識せずにストレスなく作業が行えています。また起動や終了が非常に速くなったこともユーザーに好評で、期待どおりの効果を得られている、と白鳥 氏は話します。「以前の PC よりも 3 ~ 7 割のパフォーマンス向上となっているのではないでしょうか。起動と終了も家電並みの早さなので、ユーザーに対してもインパクトがあり、最新の Windows 8 に移行した意味をわかってもらえると思いますね」。

一方、Microsoft Excel をよく利用するという銀行の業務においては、「最新の Office 2013 を導入することによって、行数などの制約がなくなり、計算速度も向上し、ファイル サイズが圧縮されるなど、使い勝手が良くなったと思います。当初のテスト段階で問題が発生した場合などは、マイクロソフトのサポートを受けることで、すぐに解決できました」と麻生 氏は話します。新たなインターフェイスに対しての教育は、ユーザー向けの管理マニュアルを作成し、よく使う機能は 1 枚のガイドにまとめて配布することによって、ヘルプ デスクへの問い合わせも想定より少なく抑えることができました。さらに、「付箋アプリや画面キャプチャが行える Snipping Tool など、意外な Windows 8 の標準機能も、ユーザーには好評ですね」と井上 氏は話します。

SCCM による Windows 8 クライアントの展開と管理[拡大図]新しいウィンドウ

<今後の展望>
常に最新の技術を活用することで
改革と効率化を推し進める

「SCCM によって展開が楽になっているので、今後は Windows 8 から Windows 8.1、またその次のバージョンへと、随時新しい OS にも対応していき、スムーズな移行を実現していきたいですね」と、最新技術を継続的にユーザーに提供することで、生産性向上を目指していきたいと、麻生 氏は話してくれました。

また、井上 氏は「我々は以前からさまざまなマイクロソフト製品を効率的に利用してきました。今後は、メイン フレームを利用しているシステムを Windows Server に移行させるプロジェクトを実施中です。また、Windows To Go などの機能の活用やタブレットを利用した営業力の強化、生産性と収益力の向上も考えていかなければなりません」と将来展望を話します。

りそなホールディングスでは、今後も IT による改革と効率化を推し進め、さまざまな顧客サービスを実現していきます。

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