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ピップ株式会社

 様に導入

自社の業務パフォーマンスの把握、分析とマーケット環境に即応した戦略立案に向け、KPI 基盤を構築
誰もが使えるデータ活用のしくみを可能にして、競争力強化への布石を実現

ピップ 株式会社

ピップ 株式会社

「THE WELLNESS COMPANY」の経営理念の下、健康関連商品の開発、製造、販売を通じて社会と文化に貢献するピップ株式会社 (以下、ピップ)。同社では厳しさを増す市場環境やグローバル化に対応するため、社内の各基幹システムからデータを集約し、その分析結果に基づく経営判断を可能にするシステムの構築を急務と考えました。そこで今回、株式会社システムインテグレータ (以下、システムインテグレータ) の Web-ERP パッケージ「GRANDIT」と Microsoft SQL Server 2012 の BI 機能を組み合わせた KPI 基盤を新たに導入。メーカー事業としての業績を分析するための具体的な管理指標を設定し、それを継続的かつリアルタイムにチェックできるしくみを検討しました。

<導入の背景とねらい>
市場競争に勝つ戦略の実現に向け
全社の業務データを活用する、事業部としての KPI 基盤を構築

ピップ株式会社
常務取締役
開発事業副本部長

新規事業部担当
藤本 健次 氏

株式会社システムインテグレータ
開発本部 ERPソリュー
ション開発部
大阪グループ
スペシャリスト
小泉 智之 氏

ロングセラー商品「ピップエレキバン」で知られるピップ株式会社は、約 1,000 社におよぶ仕入先を持つ健康関連商品の総合卸売企業として、業界に確固たる地位を築いています。2012 年、同社では各部門の基幹システムから業務データを集約し分析する KPI 基盤「開発事業新システム」を計画。この背景には、厳しさを増す事業環境下で自社のパフォーマンスを正確に把握し、新たな事業や商品企画に活用していくねらいがあったと、常務取締役 開発事業副本部長 兼 新規事業部担当 藤本健次氏は語ります。

「当社は創業以来、卸売業を主として発展してきたため、販売や生産など部門ごとのシステムはあっても、それらを横断的に把握するしくみが存在していませんでした。しかし激しい競争の時代にあっては、マーケットと経営状況を総合的に分析していくシステムが不可欠です。そこでメーカー事業を担当する開発事業本部に新しい ERP システムを立ち上げ、メーカーとして必要なデータはもちろん、卸売部門までを含めた商品の動きをそこに集約しようと考えたのです」。さらにそこには、具体的に設定された経営指標 (KPI) に照らして次の経営戦略を立てていくしくみも盛り込んでいこうと考えたと、藤本氏は付け加えます。

<導入の経緯>
大量のデータを迅速に処理するパワーと
Microsoft Excel へレポート出力できる簡単さに注目

プロジェクトの検討開始は 2010 年 11 月。まず ERP とは何か、どう探せばよいのかといった基本から始めて 2011 年 4 月には方向性を確定しました。同年 10 月には具体的な ERP 製品の選定に入り、数社を比較検討した結果、システムインテグレータの提案する Web-ERP パッケージ「GRANDIT」の採用を決定しました。GRANDIT はデータベースに SQL Server を組み合わせ、Windows OS 上で稼働する純国産の ERP パッケージです。藤本氏は選択理由について、「当社には卸売部門もあることから、大量のデータを持っています。この膨大なデータを活かす機能を備えること。さらにその結果を Excel のレポートとして出せるため、システム要件に詳しくない現場の社員でも楽に扱えること。そして何よりも、予算的にリーズナブルであることが決め手になりました」と語ります。

システムインテグレータ 開発本部 ERPソリューション開発部 大阪グループ スペシャリスト 小泉智之氏は、GRANDIT を勧めた最大の理由として、構成のシンプルさと省コスト性を挙げます。

「SQL Server にはオンライン分析処理 (OLAP) 機能である Analysis Services や、レポートの作成、配置、管理を行う Reporting Services といった BI 機能が標準搭載されています。このためデータ収集、分析から最終のレポート出力までを一気にかつ簡単に行え、しかも特別な BI 機能の追加オプションは一切不要です」。

このため GRANDIT と SQL Server だけのシンプルなシステム構成で完結でき、なおかつ簡単でしかも高度なデータ分析や活用がリーズナブルなコストで実現できると考えたと小泉氏は振り返ります。

<導入効果>
BI 機能のさらなる強化を視野に
SQL Server 2012 へのバージョンアップを提案中

さらに今回の事例で特筆すべき点は、SQL Server 2012 のリリースに合わせてデータベースを従来の Microsoft SQL Server 2008 R2 からバージョンアップする提案が進んでいることです。既にシステムインテグレータでは、具体的な企画やデモに向けた検証を始めていると言います。「あえて早期導入としてご提案した理由の 1 つは、セルフ BI など最新の BI 機能をご提供したいという意気込みです。加えて、ERP 本体の GRANDIT やデータ ウェア ハウスに対して、最新ソフトウェアならではのポテンシャルで応じるねらいもありました」 (小泉氏) 。

SQL Server の BI 機能のうち Analysis Services や Reporting Services については、藤本氏も既にデモ画面を見て好印象を受けています。

「さまざまな表が、見たい時に見たい形で、すばやくグラフ化されると感じました。ユーザーの欲しいデータがすぐに抽出できて、しかも他では目にしたことのない見やすさがあります。操作も簡単そうで、これは業務の現場で使うのに最適だと思いました」。

藤本氏は、この使いやすさとスピード感が、営業社員が現在抱えている問題の解決に役立つのではないかと考えています。

「営業担当者は PC に慣れていない者も多く、資料を作るのに難しいと時間がかかります。ところが苦労して良い資料ができると、今度は工夫すること自体が面白くなって、さらに余計な時間をかけてしまうという本末転倒が起きていました。それがボタン 1 つで全部簡単にできてしまうなら、本来の業務に集中でき生産性や業務効率アップにつながるのではないでしょうか」。

仕事のムダを省くには、まず仕事そのもののムダを洗い出してシンプルにしたうえで、それらをシステムに落とし込むのが手順です。しかしシステムの側が複雑だと、落とし込みようがわからず、いつまでも肝心の業務の簡素化が進みません。その点でも、今回の GRANDIT と SQL Server だけの簡素なシステム構成は良いと藤本氏は評価します。

システム構成図

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<今後の展望>
より高精度でタイムリーな業務予測の実現で
さらなる成長を目指す

SQL Server 2012 の機能がほぼ固まってきた現在、小泉氏は Power View に代表される最新の BI 機能を早く藤本氏に見てもらおうと、準備に余念がありません。

「ピップ様の考える "最新のデータを誰でも簡単に活用できる" という要件は、Analysis Services や Reporting Services でほぼ実現できたと自負しています。次は私たちから、Power View による直感的でダイナミック (動的) なデータの「見える化」機能など、今までピップ様がご存じなかった最新の BI をご覧に入れることで、さらに使い勝手のよいシステム作りと、業務パフォーマンス向上のお役に立てることを願っています」。

一方、藤本氏は「開発事業新システム」の今後の活用について、「今までのシステムは欲しいデータがどこにあるのかわかりにくく、またあっても欲しい形式で存在するとは限らず、個人で使いこなせるものではありませんでした。それが、今度の新システムでがらりと変わると確信しています。またその結果、これまでは感性的な判断や属人的なノウハウに依存していた需要予測などを、より高精度かつタイムリーに実践できるようになるはずです」と期待を語ります。

2008 年に創業 100 年を迎えたピップは最新のデータ戦略ツールを手に、次の 100 年の成長へ向けた新たな歩みを力強く進めていきます。

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