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導入事例

 様に導入

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  • コミュニケーション
  • 効率化
  • コスト

社会医療法人 敬和会 大分岡病院

 様に導入

Microsoft Office 365 の導入により、
グループ全体のコミュニケーションを活性化し、
地域医療、チーム医療、遠隔医療の高度化にも貢献

社会医療法人 敬和会 大分岡病院

地域医療連携、救急医療、独自の高度専門医療を 3 本柱として、大分市東部地区の地域医療を牽引する社会医療法人 敬和会 大分岡病院。同病院は、近隣地域の連携先病院と電子カルテの Web 共有をはかるなど、IT を活用した医療の質向上に取り組んでいます。2013 年には、地域医療連携のさらなる促進と、敬和会グループ全体のコミュニケーション活性化を推進するため、Office 365 を導入。これにより、院外からのセキュアな情報共有、Lync Online を活用した遠隔医療の支援、チーム医療の促進、BCP (事業継続性プラン) の実現など、業務効率化と医療の高度化を高いレベルで両立しています。

<導入の背景とねらい>
院外からのセキュアな情報共有が
地域医療の質向上につながる

社会医療法人 敬和会 大分岡病院 (以下、大分岡病院) は、これまで Microsoft Exchange Server を導入し、院内の情報共有を進めてきました。「院内の情報共有環境は整っていたのですが、セキュリティ上の問題から院外との情報共有は許可していませんでした。この課題に対し、出張が多い常勤医師や上層部のスタッフから、外出先でも院内の状況がわからないと困るとの要望があがっていました。また、敬和会グループとして、サテライト施設とのコミュニケーションを強化するため、院外からのセキュアな情報共有が求められていました」と大分岡病院 医療情報課 SE 主任の小野 友和 氏は、導入の背景を説明します。こうした理由に加え、当時は医療情報課のスタッフが小野 氏 1 名しかいなかったためオンプレミス システムの運用管理がたいへんであることや、東日本大震災を契機に医療関連情報の BCP が求められていたこと、さらに地域の病院や診療所との連携強化も、重要な課題となっていました。

それに加え、情報漏えいの懸念もあったと、過去のエピソードを話してくれました。「敬和会グループでは、1 年に 1 回、法人全体の内部学会を開催しているのですが、その準備に際し一部の医師や看護スタッフは、ファイル サーバーでのデータ受渡しが浸透していなく、手軽な USB メモリなどで情報共有を行っていたのです。このやり方ですと、作業が煩雑になるだけではなく、USB メモリ経由のウイルス感染や置き忘れによる情報漏えいの懸念を払拭できませんでした」。

<導入の経緯>
マイクロソフトにデータ管理を任せる方が
院内での管理よりセキュアであると判断

大分岡病院は情報共有に関するさまざまな課題を解決するため、2012 年初頭にクラウドを導入する方針を固めました。プライバシー保護やセキュリティへの不安からクラウド導入に消極的な医療機関もある中、クラウドを推進した理由を訪ねると、「クラウドに関する法律も確立しはじめ、院内にサーバーを立てて我々が管理するより、世界最高水準の技術とスタッフを誇るマイクロソフトにデータを預けた方がセキュアであると判断したからです」と小野 氏は話します。なお、クラウド導入にあたり、大分岡病院は Google Apps をはじめとする他社サービスとの比較検討も行いました。さまざまな検討を重ねた結果、長年使い続け多くのスタッフが慣れ親しんでいる Exchange Server の操作性を変えたくないことや、機能、サービス品質、サポート体制、拡張性などを総合的に判断し、2012 年末に Office 365 を導入する決断を下しました。

敬和会グループ全体で Office 365 の利用を開始したのは、2013 年 5 月。現在、グループ全体でメール、スケジュール管理/共有、ポータル、ドキュメント共有などの機能を活用しています。「SharePoint Online で学会の資料や各種申請書などを共有していますが、アクセス制御で必要な人だけに公開できるので安心して利用できます。また、地域に 4 拠点ある敬和会グループの老人保健施設では、拠点間のビデオ会議を毎朝行うため独自にシステムを導入していたのですが、このランニングコストが運用上の問題になっていました。今回 Office 365 の全面導入を機に Lync Online へ切り替えの目途がついたことで、コストの削減につながりそうです」と小野 氏は話します。

<導入効果>
コミュニケーション活性化、運用負荷軽減だけではなく、
チーム医療、遠隔医療、災害医療の支援にも貢献

Office 365 導入でセキュアなアクセスが可能になり、医師や上層部をはじめすべてのスタッフが外出先から情報共有できる環境が整いました。さらに、USB メモリで情報を持ち運ぶ必要もなくなり、ウイルス感染や情報漏えいの心配もなくなりました。運用面では、バックアップやセキュリティ アップデートなどのメンテナンス、さらに 5 年に 1 度のハードウェア更新が不要になり、医療情報課スタッフの負荷を大幅に軽減することができました。

「院外からの情報共有が可能になったことで、さまざまなメリットが生まれています。これまで非常勤の医師が院内スタッフのスケジュールを確認するため医局秘書やスタッフに直接電話をしていましたが、今はご自身のクリニックから確認できるようになり、たいへん喜ばれています。また、 院内で立ち上げている各プロジェクトでは SharePoint Online で別サイトを立ち上げて、医療情報を詳細に共有し意思統一を図っています。ほかにも、小さなお子さんがいる事務スタッフからは急な発熱などで休むようになっても、自宅で仕事の一部をフォローできるようなったので休みやすい、とワーク ライフ バランス向上にも効果があがっているようです」と、導入効果を話します。ほかにも、老人健康施設で訪問看護の際、看護師がタブレットから Lync Online で写真や動画を使い医師と相談する遠隔医療への応用がはじまったり、大規模災害時に対応する DMAT (災害派遣医療チーム) がスマートフォンやタブレットから Office 365 で情報共有を行うなど、幅広い活用がなされ、これまでにない効果が上がっています。

システム構成図[拡大図] 新しいウィンドウ

<今後の展望>
診療系と情報系のデータをシームレスに
利用できる環境を目指して

大分岡病院では、Office 365 導入を機に、医療収益や入院患者の在院日数、外来患者数、紹介率など病院経営に関する情報を院内ポータルでスタッフに公開しました。「1 人 1 人が経営意識を持って仕事にあたることが、医療の質向上につながるという院長の方針を具現化したものです。当院では、今後も Office 365 を情報共有の中核ツールと位置付け、業務効率化だけではなく、経営改善にも役立てていきたいと考えています」と、今後の Office 365 の活用方針を話してくれました。

大分岡病院では、現在、物理的に分離している電子カルテと情報系システムの統合を次なる目標に掲げています。サーバーおよびネットワークの仮想化、VDI、Microsoft Application Virtualization (App-V) などの技術を活用し、診療系と情報系のデータをシームレスに利用できる環境を整え、Office 365 の導入効果をさらに高めたいと大分岡病院は考えています。

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