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NEXTBOOK株式会社

 様に導入

約 1 か月で auスマートパス 児童向けアプリの動画配信サービスを実現、
ビジネスの拡大に寄与する Azure Media Services

写真: NEXTBOOK では、スマート デバイスで表現されるコンテンツに新たな可能性があると考え、今までにない価値を持ったコンテンツを世界中の子供達に届けています

NEXTBOOK株式会社は、タブレットやスマートフォンに最適化された、児童向け知育/教材コンテンツを開発、提供している会社です。同社は、auスマートパス向けに「ネクストキッズ」というアプリを提供していますが、内容をさらに強化するため、アプリ内でのアニメーション配信を計画。動画のストリーミング配信に詳しいエンジニアがいない環境下で、わずか 1 か月でサービス提供を実現しました。その背景には、Microsoft Azure の動画配信構築サービス Azure Media Services の活用がありました。

(右写真) NEXTBOOK では、スマート デバイスで表現されるコンテンツに新たな可能性があると考え、今までにない価値を持ったコンテンツを世界中の子供達に届けています

<導入背景とねらい>
auスマートパス内の児童向けアプリでアニメーションの配信を計画

写真:NEXTBOOK株式会社 代表取締役 長田 賢一郎 氏

NEXTBOOK株式会社
代表取締役
長田 賢一郎 氏

NEXTBOOK株式会社 (以下 NEXTBOOK) は、タブレットやスマートフォンに最適化した児童向け知育/教材コンテンツを開発している企業です。"For Global Children, Interactive, Not Game" をスローガンに掲げ、日本だけでなく、世界中の子供達に向けて優良なコンテンツを提供することを目指しています。

同社は、月額 372 円でさまざまなアプリを自由に利用できる au ユーザー向けサービス「auスマートパス」でも児童向けアプリを提供しています。漢字の書き順を学べる「ゆびドリル」、手書きで計算できる「けいさんゆびドリル」などのアプリと並んで提供していたのが「ネクストキッズ (旧 こどもの絵本) 」です。ネクストキッズについて、NEXTBOOK株式会社 代表取締役 長田 賢一郎 氏は次のように語ります。

「ネクストキッズは、当初は児童向けの絵本アプリとして制作したのですが、漢字や計算ドリルなどのアプリに比べると、なかなか人気が出ませんでした。そこで絵本に加え、『うっかりペネロペ』シリーズ、『トムとジェリー』シリーズなどの知名度のあるアニメーション配信も取り入れて、児童向けコンテンツの総合プラットフォームのような内容へと強化することにしました」(長田氏)

今では数多くのアニメーション配信を手がける同社ですが、実は動画配信に詳しいエンジニアは社内にいなかったと言います。

「それこそ当初は、『エンコードってどうやればいいのか? ストリーミングとダウンロードの違いは?』というレベルでした。動画配信を丸ごと外部に委託することも考えましたが、話を聞いてみるとかなりのコストがかかります。そこで、我々のような素人でも動画配信できるサービスを探すことになったのです」(長田氏)

そこで同社が注目したのが、以前、同社が「ゆびドリル」を Windows 8 用のストア アプリに移植した際に利用した Microsoft Azure でした。Azure には、動画配信構築用のサービス Azure Media Services が用意されていたのです。

<導入の経緯>
圧倒的な手軽さときめの細かいサポートが決め手に

動画のストリーミング配信においては、元になる 1 つの動画ファイルを、OS の種類、OS のバージョン、通信回線などに合わせてエンコードし、適切な動画ファイルに変換する必要があります。このため、多くのユーザーに動画を届けるには、1 つの動画ファイルから何十種類もの動画ファイルを作成しなければなりません。NEXTBOOK株式会社 チーフクリエイティブオフィサー 中山 真樹 氏は次のように説明します。

「動画をストリーミング配信するうえでは、このエンコード処理が大きな負担です。しかし、Azure Media Services のライブ エンコーディング機能を使えば、動画ファイルを 1 つアップロードするだけで、自動的にエンコードしてくれます。しかも、時間がかかる場合は仮想マシンを増やして処理時間を短縮できますし、同時に複数のファイルを変換することもできます。実際に Azure Media Services を試してみて、これなら動画配信に詳しくなくても対応できると判断しました」(中山氏)

さらに、他社クラウド サービスと比較しても安価なコスト、機能が追加されるスピード感、サポート体制も評価して、同社は Azure Media Services を選択しました。特に選択の決め手となったのが、サポートのきめ細かさでした。

「Amazon Web Services (AWS) も検討しましたが、そうすると AWS に詳しい SIer に構築を依頼することになり、そこで新たなコストが発生してしまいます。しかし、Azure はわかりやすい UI から設定を行うことで SIer に依頼せず自社で導入できました。また開発においてはエバンジェリストにストリーミング サービス提供構成のアーキテクチャ レビュー、必要なサービスを実現するための機能の提案や開発ポイントなどきめ細かなアドバイスをしていただきました。これは、Windows 8 のストア アプリを開発したときもそうでした。こうした的確なアドバイスがなければ、Azure を選んでいなかったかもしれません」(中山氏)

<導入の成果>
動画配信プラットフォームでビジネスに拡がり、新たな動画配信の企画も進行中

Azure Media Services に決まってからの開発は非常にスピーディでした。ストリーミング配信は初めてのチャレンジだったにもかかわらず、最終的に配信を実現するまでの期間は約 1 か月。Azure Media Services を採用することで、一から開発する必要がなく、経験がなくても短期間で開発ができました。こうして、ネクストキッズでのアニメーション配信は、2015 年 3 月にスタート。現在は、約 70 本のアニメーションが配信されています。

集合写真

Azure Media Services を導入したことにより、同社は動画配信という新しいサービスに踏み込むことができ、ビジネスの可能性に拡がりが生まれました。そのことが何よりの導入効果だと長田氏は語り、さらに次の動画配信の企画が動いていると明かします。

「auスマートパスさんには、新しい動画コンテンツを提案し、採用が決まりました。具体的には、日本アニメーションの『アニメ世界名作劇場』の 25 作品をアプリ化して、順次公開していく予定です。これも、ネクストキッズでの動画配信の実績があったからだと思います。もちろん、配信プラットフォームには Azure Media Services を活用します」(長田氏)

<今後の展開>
Azure Mobile Services との組み合わせでドリル教材とアニメーションを融合した新コンテンツを計画

『アニメ世界名作劇場』のアニメーション配信の後には、新たな企画も計画されています。それが、ドリル教材とアニメーションを融合した新しいアプリの開発です。

「たとえば、『計算ドリルで 80 点以上とれたらアニメーションの続きが見られる』というように、子供の学習意欲を継続させるしくみとして両者の融合を考えています」(長田氏)

もちろん、動画配信には Azure Media Services が活用されますが、同時にモバイル アプリを開発するサービス Azure Mobile Services も組み合わせて開発が進められています。開発にあたっている中山氏は、次のように説明します。

「ちょうど今、Azure Mobile Services を試しているところですが、10 年前だったら 100 万円単位の予算で数週間かけて開発していたような SQL アプリが、数日あればできてしまいます。Azure は、開発に必要な機能がすべて揃ったデパートのような存在です。しかも、どのサービスも専門店の品質にひけを取りません。これまで、いろいろなベンダーのサービスを組み合わせていたのが、すべて Azure で完結するので、ツールを探すのに時間をかけたり、組み合わせで悩んだりする必要がありません。Azure に慣れてしまうと、ちょっと他の選択肢は考えられなくなります」(中山氏)

加えて中山氏は、「クラウド サービスの中でも、Azure の進化のスピードは速いと思う」と言及し、「時代に応じてサービスが常に進化し続けている点も魅力です。今後の継続的な進化も待ち望んでいます」と期待を寄せます。

ドリル教材とアニメーションを組み合わせたこの新しいアプリは、2015 年内のリリースが予定されています。もちろんそれ以降も、同社からはアニメーションを取り入れた魅力的なコンテンツが続々とリリースされるでしょう。それを支える Azure の役割と責任は、ますます重要になりそうです。

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