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株式会社益田建設

 様に導入

高効率風力発電と太陽光発電、蓄電池を組み合わせた最新エコ住宅を管理するハウスマネージメントシステムの提供基盤として Windows Azure Platform を採用

イデアホーム Twiny

イデアホーム Twiny

株式会社益田建設は、最新のエネルギー事情などを考慮し、クリーン エネルギーの活用に積極的に取り組んだ最新のエコ住宅「イデアホーム Twiny」を 2011 年 7 月に発表しています。断熱性能に優れ、少ないエネルギーで家全体の温度を快適に保つことのできるこの住宅のために、自家発電量や電力消費量、すべての室内温度などを入居者が的確に把握、管理するためのサービスとして、マイクロソフトのパブリック クラウド サービス Windows Azure Platform を活用した富士ソフト株式会社のハウスマネージメントシステムを採用。より快適な住空間の創出に役立てています。


<導入の背景とねらい>
目指したのは、「環境に優しく、人に優しく、少ないエネルギー量で、長く快適に住める家」

株式会社益田建設
企画課 課長
鈴木 強 氏

株式会社益田建設 (以下、益田建設) は、注文住宅「イデアホーム」を要とした工務店ボランタリーチェーンシステムを企画・運営しています。「イデアホーム」加盟工務店は関東一円を中心として、九州や北陸、東北の一部まで広がり、イデアホームグルームを形成。各所にて高品質な住宅の提供に努めています。そして、2011 年 7 月。益田建設ではこの「イデアホーム」の新たなラインアップとして、「イデアホーム Twiny」を発表。それは、住宅システムとして初めて採用された高効率風力発電と太陽光発電、蓄電池を備えた「イデアクリーンエネルギーシステム」を搭載したまったく新しい注文住宅でした。益田建設 企画課 課長 鈴木強氏は、この「Twiny」について、次のように説明します。

「Twiny は、断熱材だけではなく蓄熱、蓄冷材を活用することで、北海道の住宅に相当する断熱性能で、一度室内を温めれば暖房を切った後もその暖かさをある程度キープする性能を有しています。さらに屋内の風通しを良くしていますので、家全体の温度差を少なくし、快適な環境を保てるようになっています。――太陽光発電と風力発電の 2 つのクリーン エネルギーを備えた上に、少ない電力量で室内を快適な温度に保つことができる家。それが Twiny なのです」。

さらに「断熱性能を高めたことのメリットはもう 1 つある」と、鈴木氏は続けます。「断熱性能を高めることで、家そのものが長持ちするようになっています。それは、家全体の温度変化を少なくすることで、結露を防ぐことができるからです。温度変化が激しいと壁の中や床下、天井などの密閉された空間の中で結露が起きてしまい、カビやダニなどが繁殖し、家そのものも傷んでしまいます。それに対し、Twiny はより長く、快適な住空間を維持できるよう、設計しています」。

そして、太陽光および風力で得た電力量や消費電力量、室内の温度などを的確に管理し、一元的コントロールできるようにするために、富士ソフト株式会社 (以下、富士ソフト) が SaaS (Software as a Service) として提供しているオフィスビルマネジメントサービスを採用し、一般家庭用にカスタマイズ。スマートフォンやスレート端末などを通じて、外出先からもお風呂の給湯やエアコンのオン/オフなどが行えるように準備されています。そして、富士ソフトがこのサービスを確実に提供していくための基盤として選んだのが、マイクロソフトのパブリック クラウド サービス Windows Azure Platform でした。

<Windows Azure Platform のメリット>
充実した開発環境と基本機能で他に先駆けるアイデアを、迅速に具現化

株式会社益田建設
企画課 広報販売促進 leader
坂本 建士 氏

富士ソフト株式会社
システム開発事業グループ
MSユニット
MSソリューション & クラウドディビジョン 主任
田倉 芳明 氏

Twiny のハウスマネージメントシステムでは、クリーン エネルギーの発電量のほか、富士ソフトと株式会社日新システムズとの協力体制によって屋内の各所に設置された各種センサーから、リアルタイムで消費電力量や室温などのデータが収集、蓄積されています。これらのデータは Web 経由で管理できるようになっており、エアコンのオン/オフなどの遠隔操作までできるように準備されています。Windows Azure Platform 上で稼働する、このサービスを採用するに至った経緯について、益田建設 企画課 広報販売促進 leader 坂本建士氏は、次のように振り返ります。

「入居されるご家族に快適にご利用いただくために、ノート PC やスレート端末など、さまざまなデバイスからハウスマネージメントシステムにアクセスできることが理想でした。しかし、他社のソリューションでは、指定されたデバイスしか使えなかったのです。そんなある日、業界紙に掲載された富士ソフトさんのソリューションに目が留まりました。そして実際に伺ってみると、ちょうどサービス提供基盤に Windows Azure Platform を採用することが富士ソフトさんの中で決定された直後であり、すぐにでもサービスを提供いただけるような状態にあったのです。『実にタイミングがいい』と思いました」。

タイミングよく Windows Azure Platform の採用が決まっていたことで、坂本氏は「ビジネスを実現するスピードが違った」と、説明を続けます。
「クラウド サービス採用の一番のメリットは、ビジネスのスピード感です。データセンターと契約をして、サーバー リソースの準備に時間をかけて……というタイムラグが一切ありません。市場に先駆けたアイデアを、あっという間に実現できたことは、非常に有難かったです」。

富士ソフト システム開発事業グループ MSユニット MSソリューション&クラウドディビジョン 主任 田倉芳明氏は、開発を行う立場から、Windows Azure Platform のメリットについて、次のように話します。
「当社でも、今回のサービス提供基盤として複数のクラウド サービスを比較しました。まず、IaaS (Infrastructure as a Service) か PaaS (Platform as a Service) かを選択したわけですが、スタートアップの迅速化を考慮すれば、PaaS が有利です。そして各社の PaaS と Windows Azure Platform を比較した結果、デバイス フリーである点も含め、Windows Azure Platform が最適であると評価しました。たとえば、今回のシステムは温度センサーが報告してくるデータをリアルタイムに確認するだけではなく、月単位や日単位など任意の粒度で確認できるようにデータを変換する必要があったのですが、このデータ変換をバックグラウンドで処理するために Windows Azure の "Worker ロール" が重要な役割を果たしています。Web アプリケーションはアクセスされたときに初めて起動するものですから、バックグラウンドで、定期的な作業を行うことができません。そこが、Worker ロールの存在によってしっかりとフォローされています。『Web サービスの開発、提供を一番早く実現できるプラットフォーム』が、Windows Azure Platform だと言えるのではないでしょうか」。

さらに、ユーザー インターフェイスの作り込みにも、優位点があったと、田倉氏は続けます。
「たとえば、家の温度や消費電力量がテキストでしか表示されなかったら、『毎日見てみよう』という気にはなれないと思います。ご家庭の皆様に楽しみながら活用していただくには、グラフィカルで分かりやすく、使いやすいユーザー インターフェイスが欠かせません。この点でも、Windows Azure Platform であれば、Microsoft Silverlight といった RIA (Rich Internet Applications) 技術と連携した開発が容易であるとともに、Microsoft Visual Studio や Expression Blend などのツールが充実しており、便利でした」。

<今後の展望>
機能追加やセキュリティの向上など継続的なアップデートを計画

益田建設の提供する「イデアホーム Twiny」は、2011 年の夏に販売が開始されたばかりですが、ハウスマネージメントシステムについては、継続的にアップデートを行っていく予定であると、鈴木氏たちは声を揃えます。
「たとえばシステムのセキュリティに関して、現在は ID とパスワードを入力する形になっていますが、将来的には静脈認証を取り入れることなども検討しています。操作性に関しても、お客様からの声を伺って、改良していくことができるでしょうし、機能の追加も行っていきたいと考えています。ハウスマネージメントシステムは、Web サービスとして提供していますから、そうした改善や機能拡張を随時実施することが容易です。
さらに言えば、今後、各所に Twiny が建てられて、屋内の温度や風通しなどのデータが集められていくことで、より優れた Twiny へと進化させていくことができるようになるでしょう。一口に『快適な温度』と言っても、それは人によって異なりますから、データの積み重ねが重要になるのです。私たちとしては、より多くの人に、より心地よい暮らしをしていただけるように、今後も努力を続けていきます」(鈴木氏)。

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