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導入事例

 様に導入

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千代田区立九段中等教育学校

 様に導入

アクティブ ラーニングや普通教室で使える端末として、Surface Pro 2 を 168 台導入
柔軟な入力や編集が容易な OneNote を活用し、主体的に学び行動ができる力を養う九段自立プランを支援する

写真:千代田区立九段中等教育学校

千代田区立九段中等教育学校

千代田区立九段中等教育学校は、中高一貫校として「豊かな心 知の創造」を教育目標に、単に覚えるだけでなく、学んだ知識を自ら活用でき、自ら学べるようにする教育を推し進めてきました。同校では、1 年生から 6 年生の全学年の共用端末として 168 台の Microsoft Surface Pro 2 を導入。アクティブ ラーニングや普通教室での授業で Microsoft OneNote を使ったノート テイキングなどに利用し、クリエイティブな活動のためにタブレットを活用しようとしています。

<導入の背景とねらい>
ノート PC のリプレイスに伴って
より学習活動に活かせるタブレット端末を検討

千代田区立九段中等教育学校
主幹教諭
田﨑 丈晴 氏

教育の情報化を進める中で、タブレット端末の活用が教育の現場で拡がってきています。体験を重視した多彩な授業によって豊富な学習機会を提供し、確かな学力を身につけさせる学習指導を行っている九段中等教育学校では、本物志向の教育をするうえで、単にテキストを覚えて終わりではなく、実験や実習を取り入れ、体験から学ぶべきことに気付かせる教育を推進し、主体的に学び行動ができる力や将来の生き方を考える力を養うために、総合的な学習の時間を中心に「九段自立プラン」を設定しています。

「課題解決型の学習を進めていくためには、ICT がしっかりと整備されていなければならないと考えています。2006 年の開校から 3 年目の 2008 年に 166 台の生徒用 PC を整備し、2013 年度には全校に無線 LAN を整備してきました」と九段中等教育学校 主幹教諭の田﨑 丈晴 氏は話します。

平成 26 年度 (2014 年度) の ICT 環境リプレイスに向けて、平成 24 年度からタブレットの導入を検討しました。「ペンでノート テイキングができ、参考書類が机の上にあっても同時に使え、さまざまな教科での活用を想定すると、タブレット端末の導入が望ましいという結論になりました。リプレイス前は 普通教室で PC を使う際はノート PC を開いて作業をするため、PC を使うための授業になりがちでした。タブレット端末であれば、さまざまな教科での活用が期待でき、カメラで撮影した写真でそのままレポートを作成するなど、使い方が広がると考えました」 (田﨑 氏) 。

<導入の経緯>
ペンやキーボードの使い勝手がよく
コスト パフォーマンスが高い Surface

千代田区立九段中等教育学校
経営企画室長
大井 良彦 氏

九段中等教育学校では、2014 年 4 月に Surface Pro 2 (以下、Surface) を 168 台導入し、アクティブ ラーニングや普通教室での授業で活用しています。Surface を採用した理由について田﨑 氏は、ペンの使い勝手、CPU の処理能力、コスト パフォーマンスの高さをあげます。「Surface のペンは電池を使わないため、メンテナンスがしやすく、授業の途中で電池が切れないため生徒の学習活動を妨げる心配がありません。他のタブレット端末と比較しても、円滑にノート テイキングでき、タッチの反応も良いと感じました。CPU の処理能力にも非常に満足しており、コスト パフォーマンスが高いと感じています」。

また、キーボードの使い勝手について次のように評価します。「ペン入力だけでなく、キーボードを利用できることも重要で、2 つの入力方法を手軽かつスムーズに行えることも Surface がよかった点ですね。他社のタブレットなどは、閲覧には便利で情報を収集するためのツールとしてはいいですが、資料を作るなど入力することを考えれば、Windows 8 タブレットでキーボードが付きパソコンとしての性能を持ち合わせた Surface が便利だと考えました。Surface は、普通教室において参考書や教科書と同時に 1 つの道具として使える軽さや薄さがあり、生徒が授業中にノート テイキングを行ううえで手書きしたい人は手書きで、タイプしたい人はキーボードで入力できるよう、両方の環境を整備しなければならないと考えました。経営企画室長と協議しながら円滑な導入ができました」と田﨑 氏は話します。

<導入効果>
処理速度やバッテリには十分満足し
手軽に使えて活用が拡がる

168 台の Surface は、1 台のワゴンに 41 ~ 42 台がセットされ、主に普通教室での授業や休み時間や課外での活動、行事の準備で使うたびに移動させています。端末がコンパクトになることによって、以前は 1 クラス分を 4 つのワゴンで移動させていたのが、1 台のワゴンで手軽に運べるようになり、授業での活用もしやすくなっています。

「ワゴンに保管して夜間に充電しておけば 1 日中使え、授業の途中で電源が切れて困るということもありません。処理性能に関しても、処理待ちや起動待ちが発生せず、円滑な授業が行えます。軽くて薄くなったぶん、どこでも使えるようになり、生徒も以前よりも端末を活用するようになりました。生徒たちから調べ物をしたいので貸してほしいと言われることも増えました」と田﨑 氏。

授業では、Microsoft OneNote でノート テイキングするように生徒に指導していると言います。「OneNote は、特別なソフトウェアではなく、一般的に使えるツールとなってきました。学校での勉強で使ったものを同じツールで家庭でも確認でき、生徒が自分の考えで情報を整理できることも便利です。編集しやすく、情報の配置 (レイアウト) の変更が容易であることも、使い勝手が良いと感じています」と話す田﨑 氏。また、教師にとっても OneNote は、電子黒板やプロジェクターで利用でき、新しいページを作るだけで黒板を消す手間を省き、説明に応じて一度書いたものを大きく見せたり、配置を変えて情報を整理しながら話題を展開できるというメリットもあります。

<今後の展望>
Office 365 を試験的に導入して
学校と家庭でのファイル共有なども実現

九段中等教育学校では、4 年生 (高校 1 年生) を対象に試験的に Microsoft Office 365 を導入。生徒が学習活動で得た成果物をインターネット経由で家庭でも確認できるようにすることが目的です。「学習の成果物を家庭で見ることができなければ、いつまでも学校の端末は作業をするために使う特別なものとなってしまいます。普段の勉強で利活用できるようにするには、家庭でも学校でも使える環境が必要です」と田﨑 氏は話し、Microsoft OneDrive を使って個人やグループでのファイル共有を行っていることを明かします。

Office 365 の活用を広げ、各教科の指導や部活動の連絡用のポータル サイトを Microsoft SharePoint Online を活用して作成することも将来的に考えています。

「着実に ICT を授業に取り入れる教師は増えてきており、手間のかかる準備がなるべくないように端末を利用できる環境を整備することが重要です。もっと教育の現場で PC やタブレットを使うことが自然なことになるようになっていくといいですね。PC やタブレットは、創作活動、表現活動、アカデミックな分析活動などを自主的に行える可能性を持った道具であることに生徒が気付けるように、教師が指導の方法論を発見し、実践していけるようにしていきたいと思います」と話す田﨑 氏。九段中等教育学校は、今後も ICT の力を基盤として、課題の発見、解決を実践する教育を進め、確かな学力を身につけさせる学習指導を進めていきます。

4 年生 (高校 1 年生) の情報の授業では、生徒が Surface で OneNote を活用し、ペン入力やキーボード入力など自由なスタイルでノート テイキングを行っています。

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