612
導入事例

 様に導入

  • クラウド
  • オンデマンド
  • コスト

キンコーズ・ジャパン株式会社

 様に導入

理想的なオンデマンド プリンティング サービスの実現に向けて、Windows Azure を採用。PaaS と IaaS のそれぞれの利点を活かし、既存システムとの連携など、あらゆる要件を満たすシステムをスピーディーかつ低コストに構築

写真: キンコーズ・ジャパン株式会社

1992 年に創業して以来、オンデマンド プリンティング サービスのパイオニアとして、お客様のドキュメント マネジメントに関するあらゆる課題や問題を解決してきたキンコーズ・ジャパン株式会社。同社は、2012 年に社名を変更し、新たなスタートを切ったことを契機として、さらにお客様の利便性を向上させるために、Web から印刷の申し込みとデータ入稿が行える Web サービスを刷新しています。"持たざる IT" を志向し、海外進出を視野に入れたスピーディーなビジネス展開を図る同社が、そのサービス提供基盤として選択したのが、マイクロソフトのパブリック クラウド サービスである Windows Azure でした。

<導入の背景とねらい>
Web から手軽に申し込めるサービスを、より活性化するために

写真: 猪田 定樹 氏

キンコーズ・ジャパン
株式会社
マーケティング部
部長
猪田 定樹 氏

写真: 中嶋 隆之 氏

キンコーズ・ジャパン
株式会社
情報システム部
部長
中嶋 隆之 氏

"究極のオンデマンド ソリューション プロバイダー" を志向してきたキンコーズ・ジャパン株式会社 (以下、キンコーズ・ジャパン) は、2012 年 6 月にコニカミノルタ グループの一員として再スタートを切ったことを契機として、オンラインによるプリンティング サービスの提供を強化するべく、業務システムを刷新しています。刷新に際して、特に留意したことは、「より分かりやすいメニューとインターフェイスを提供することで、オンライン サービスのさらなる活性化を図ること」だったと、キンコーズ・ジャパン マーケティング部 部長 猪田 定樹 氏は説明します。
「当社は以前からオンデマンド ソリューションの強化に努めてきました。そして今、運輸がメインであったフェデックスの傘下から、光学メーカーとして歴史のあるコニカミノルタ グループへと変わったことを契機として、お客様にとって、より早く、より便利なサービスへと進化させるために Web サイトの全面リニューアルを実施し、オンデマンド プリンティング サービスの強化を図りました」。
オンラインでプリント注文を受け付け、データ入稿を滞りなく済ませるには、膨大なデータ量にも問題なく対応できるネットワークと、信頼性の高いシステムが必要になります。キンコーズ・ジャパンでは、このシステム刷新に際して、旧システム環境から、全面的なクラウド活用へと舵をきっています。その決断を支えた主な理由は、下記の 3 点にあると、同社 情報システム部 部長 中嶋 隆之 氏は説明します。
  1. "持たざる IT" の実践による、負荷の軽減
  2. 開発、導入のスピード感
  3. 海外進出を視野に入れた、対応力の高さ
「サービス拡充のためにシステムを刷新するといっても、サーバーなどの設備そのものが利益を生むわけではありません。しかも、内部にサーバーなどを抱えてしまえば、運用保守のコストがかかります。さらに、コニカミノルタとして海外にも進出している中、キンコーズのサービスも、国内に留めておく理由がありません。いずれ海外進出を考えるなら、初めからグローバルなクラウド サービスを活用して、システムを外に置いてしまおうと考えました」(中嶋 氏)。
さらに、中嶋 氏は「メンテナンス フリー」な運用を志向し、最初から PaaS (Platform as a Service) のクラウド サービスを活用する考えだったと言います。
「実は、先にリニューアルした勘定系のシステムでは、IaaS (Infrastructure as a Service) として提供されている国内のクラウド サービスを利用しています。しかし、運用保守に手間がかかりますし、スケールアウトしようと思っても柔軟性に乏しく、オンプレミスのデータセンターを契約するのと大差ありませんでした。その経験から、IaaS である必要はないと痛感していたのです」。
そして、複数のクラウド サービスを比較検討したキンコーズ・ジャパンが選択したのが、Windows Azure をサービス提供基盤として活用する株式会社システムコンサルタント (以下、システムコンサルタント) の提案でした。

<クラウド活用の効果と今後の展望>
Windows Azure の機能をフルに活用し、10 分の 1 のコストで全要件を満たすシステムを実現

写真: 村田 幸司 氏

株式会社
システム
コンサルタント
オープンシステム
統括部
マネージャー
村田 幸司 氏

キンコーズ・ジャパンが構築したシステムについて、システムコンサルタント オープンシステム統括部 マネージャー 村田 幸司 氏は、「Windows Azure のすべての機能をフルに活用したシステム」であると話します。
まず、オンライン サービスの窓口となる Web サイトは、PaaS のWindows Azure 上に構築。そして、オンラインで入稿されたデータを変換する印刷用のパッケージを、Windows Azure 仮想マシンを活用した IaaS 環境上に構築し、連携させています。さらに、店舗に設置された PC や、法人営業が携帯する PC に搭載された顧客管理システムには、Microsoft Dynamics CRM Online を採用。これらのデータは、Windows Azure 上の SQL データベースを使って連携しています。また、国内の IaaS サービスに置かれた勘定系のシステムとは、Windows Azure 仮想ネットワークを使って、セキュアに接続、連携しています (図 1 参照)。
マルチ デバイス活用も可能になっているこのシステムの開発は、予定通り、順調に進行したと言います。
「通常の SI であれば、インフラ設計に際して、テスト用のサーバー リソース調達などに時間がかかってしまうのですが、Windows Azure を活用したことで、そうした課題から解放されました。Microsoft Dynamics CRM Online についても、カスタマイズが比較的容易であることと、システム連携する際の親和性の高さがプラスに働いています」(村田 氏)。
中嶋 氏は、このシステムについて「期待通り」だと評価しています。
「一番に挙げられるのはコスト削減です。国内のクラウド サービスを活用した場合に比べて、ざっと 10 分の 1 に抑えられました (図 2 参照)。そして、運用保守の手間もありません。また、従来は年賀状受付期間のトランザクション量 (平常時の倍) に合わせたサーバー リソースを契約して運用していたのですが、Windows Azure に変わった今は、数分でサーバー リソースを増やすことができますので、そのような無駄はありません。海外展開に関しても、マイクロソフトの "顔が見える" サポートを、グローバルで得られるという安心感があります」。
さらに中嶋 氏は、Microsoft Dynamics CRM Online についても「メリットは大きい」と続けます。
「フェデックス時代は Salesforce を活用していたのですが、新たに調達しようとする場合に、ライセンス コストが高くなってしまったのです。そこで検討を行った結果、Microsoft Dynamics CRM Online であれば、ライセンス コストを抑えることができる上に、従来環境と大差のないインターフェイスを実現できることが分かりました。しかも、システムの開発生産性向上にも寄与しています。良いことばかりです」。
キンコーズ・ジャパンのオンデマンド プリンティング サービスは、リニューアルを迎えたばかりですが、「これがゴールではない」と猪田 氏と中嶋 氏は声を揃えます。
「現在リリースしているオンライン サービスについては、今後も、お客様からの声にお応えして、アップデートを重ねていく予定です。基盤がクラウドに変わったことで、開発環境やテスト用のサーバー リソースも、即時に手に入りますから、ビジネスのスピード感を損なうことなく、展開していけるでしょう。当社は、今後も一貫して、理想とするオンデマンド ソリューションを追求していきます」(猪田 氏)。

コメント