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導入事例

 様に導入

  • コミュニケーション
  • 効率化

鹿島建物総合管理株式会社

 様に導入

営業社員が持ち歩くタブレットとして、セキュリティと管理面から Windows 8 Enterprise を導入
会社情報や営業情報をアプリ化し、営業スキルの標準化を実現し、営業部門以外の他部署での活用も拡がる

鹿島建物総合管理株式会社

鹿島建物総合管理株式会社

営業ツールとしてタブレットの活用が注目されている中、鹿島建物総合管理株式会社では営業に役立てることを検討していました。管理面やセキュリティ面で 2012 年 12 月には Windows 8 Enterprise を採用することを決断。パンフレットや技術リーフレットなどのさまざまな情報をわかりやすく引き出せるアプリを開発し、さまざまなケースに営業社員が対応できる体制を整えてきました。また、人事および採用の分野でも Windows 8 を活用し、さらなる成長のための人材確保にも役立てようとしています。

<導入の背景とねらい>
多岐にわたるサービスのすべてを
お客様に伝えられるようにタブレットを導入

鹿島建物総合管理株式会社
ICTソリューション部
部長
三杉 拓也 氏

鹿島建物総合管理株式会社
営業本部 企画管理部
グループ長
井川 勇司 氏

株式会社アルモ設計
プレゼンテーション部
次長
大拔 久敏 氏

鹿島建設グループの鹿島建物総合管理株式会社 (以下、鹿島建物総合管理) は、全国に 2,200 の管理物件を扱い、ゼネコンのノウハウを活かした確実な技術とヒューマン ウェアの両立を目指した「Heart & Technology」をキーワードに、安全で快適な環境づくりを目指しています。近年では、省エネルギー対策と BCP 対応を建物経営の重要課題と捉え、サポートしています。

2004 年から「IT リバイバル プラン」を立ち上げ、IT 導入を積極的に進めてきた鹿島建物総合管理では、業務改善や効率化に取り組んできました。近年では、営業社員や現場社員がどのようにモバイル デバイスを活用すればよいかが課題となってきたと言います。

鹿島建物総合管理株式会社 ICTソリューション部 部長 三杉 拓也 氏は、「管理している建物を巡回した後、報告書を書くためだけに会社に戻らなければならないなど、モバイル デバイスのニーズが顕在化してきました」と説明します。

また、建物管理のためのさまざまなサービスを提供している鹿島建物総合管理では、営業社員がパンフレットや技術リーフレット、マニュアルなどのさまざまな文書を扱わなければならないということも大きな課題でした。「サービスが多様化している中で、すべてのサービスをきちんと説明できるのは一部の慣れた社員だけになってしまいます。多くの情報をタブレットに入れて、必要なときに必要な資料を取り出せるようなアプリを作ることで、すべての営業社員が一定レベルの説明ができるのではないかと考えました」と鹿島建物総合管理株式会社 営業本部 企画管理部 グループ長 井川 勇司 氏は話します。

タブレットをツールとして活用することを考えた鹿島建物総合管理では、2012 年 8 月からパンフレットをベースに営業ツールとなるコンテンツを作ることや、電気/ガス/水道などの検針システムとして利用することを試行します。「導入の条件として、現場では 24 時間 365 日交代で管理を行っており、PC などは共用で利用できる必要があります。また、既に約 1,700 台の Windows PC を管理している中で、100 台以上の異なる OS のデバイスが導入された場合、管理の手間が増えてしまうということも課題となっていました」 (三杉 氏) 。

<導入の経緯>
独自アプリを開発することで
情報を簡単に引き出せるようにする

2013 年 2 月に実際に Windows 8 タブレットを試してみた三杉 氏は、操作性などに問題がなく利用できると判断し、2013 年 10 月から Windows 8 を搭載した 100 台のタブレット PC を導入することを計画。今回の導入で最も重要となるのは、持ち歩いていた文書や資料などを営業社員が説明しやすいようにアプリ化することでした。

アプリ開発を依頼された株式会社アルモ設計 プレゼンテーション部 次長 大拔 久敏 氏は、「全体のデザインは既存のパンフレットのイメージを大事にして、企業理念の Heart & Technology を重視し、現場や人が見えやすい演出になるように心掛けてアプリを開発しました」と話します。

鹿島建物総合管理のアプリは、MESSAGE、SERVICE LINE-UP、ADVANTAGE の 3 つの企業ガイドをベースに必要な資料をその下に配置することで、操作に不慣れな人でも必要な情報をすぐに引き出せるようにしています。また、会社の理念などを誰もがしっかりと伝えられるように、アプリから簡単に呼び出せるようにしました。「誰もが操作を迷わずに行えるように、できるだけシンプルに横スワイプを基本としました。パンフレットをめくるようにお客様に情報をお見せするようにし、興味のある情報や詳しい説明が必要な情報は、タップすることでより詳細な情報や動画が表示されるようなしくみとなっています」 (大拔 氏) 。

パンフレットにある情報だけでなく、組織図や取り扱い物件などの更新頻度の高い情報も入れて取り出しやすくなったことは、アプリならではの使い方と言えます。また、資料フォルダーへのリンクも用意されており、最新情報をすぐに利用したり、訪問するお客様に合わせたプレゼンテーション資料などを入れて、必要に応じて活用できるような工夫も行われています。

「Windows 8 のアプリ開発は初めてでしたが、最初は同じプログラムでも機種によって再現性が異なることを心配していました。いろいろ試してみて、どの機種でも問題がないことが確認できたことは良かったと思います。一度開発を行ったことで、今後のアプリ開発にも自信が持てるようになりました」と大拔 氏は振り返り、「今後は、デバイスの機能を活用した機能の開発が課題ですね。今回は営業情報をメインに活用するアプリを作りましたが、今後は現場情報を活用し、入力できるようなしくみを作りたいと思います」と話します。具体的には、全国の管理物件の実績を地図上に表示させて GPS と連携させたり、日報を作成するときに現場の様子をカメラで撮影して添付できるようなしくみを考えていると言います。

また、三杉 氏もカメラを使って機能強化したいと話してくれました。「拠点レベルでは Microsoft Lync を使ったテレビ会議を行っているのですが、これを利用して何か問題があったときに現場の Windows 8 タブレットのカメラを利用して映像を本部に送り、問題の解決を早めるような使い方ができるのではないかと考えています」。

アプリは、既存のパンフレットのイメージや企業理念の Heart & Technology を重視したデザインとなっている
アプリは、既存のパンフレットのイメージや企業理念の Heart & Technology を重視したデザインとなっている

アプリは、既存のパンフレットのイメージや企業理念の Heart & Technology を重視したデザインとなっている

<導入効果>
Windows 8 タブレットを営業社員だけでなく
リクルートにも活用していく

鹿島建物総合管理株式会社
人事部
副部長
高野 浩壮 氏

鹿島建物総合管理株式会社
人事部
リーダー
手石方 晃 氏

鹿島建物総合管理株式会社
人事部
吉日 千秋 氏

パンフレットなどの文書のアプリ化を実現した鹿島建物総合管理では、多くの資料を持ち歩く必要がなくなり、ケース バイ ケースですべての営業社員が必要な情報をお客様に伝えられる "営業の平準化" を実現しようと考えています。「たとえば、コンサルティング系の営業は特に、調査結果などを持っていこうとすると分厚いファイルを持っていく必要がありました。それが、手軽にタブレットで持ち運べるようになります。お客様に合わせた資料を用意しておくことで、話の流れで必要な資料をすぐに取り出して話ができるのも便利ですね。建物管理の営業がコンサルティングの営業を連れて再訪しなくても、話の流れの中で資料を見せながら簡単な説明を行うことができるようになることが期待できます」 (井川 氏) 。

また、紙の資料ではセキュリティ上持ち歩けない管理物件情報なども、タブレットにセキュリティをかけることで持ち歩くことができるようになり、実績資料を見せながら営業社員が説明できることも期待されています。「これまでも、外に持ち出すノート PC は Microsoft BitLocker が必須となっていたので、タブレットでも BitLocker を利用できることはセキュリティ面で非常に大きいですね。親会社の鹿島建設では、持ち出し PC だけでなく社内の PC も BitLocker をかけているので、我々もそれに準じていこうと考えています」と三杉 氏は話します。他社タブレットで活用しようとしていた現場での検針システムも Windows 8 タブレットに載せ変えて活用するほか、経営幹部にも 1 台ずつ配布することで、災害時に連絡を取りやすくし、BCP 対策の 1 つとして活用することを考えています。「東日本大震災のときにも、連絡手段として最も有効だったのはインターネットでした。役員にタブレットを持ってもらうことで、万が一の際にどこにいても連絡が取れるようにし、情報共有を行うことができます」 (三杉 氏) 。

プロジェクトを進めていくうちに、営業社員だけでなくさまざまな部署に活用が拡がっています。今回作成したアプリに大きな興味を持ったのは人事部でした。鹿島建物総合管理株式会社 人事部 副部長 高野 浩壮 氏は、次のように話します。「大学での合同企業説明会でタブレットを活用できればと考えています。建物管理には多くのメニューがあるので、以前は大量のパンフレットを持っていって説明していましたが、タブレットであれば興味のある分野を引き出して説明することができるようになると考えています」。

また、鹿島建物総合管理株式会社 人事部 リーダー 手石方 晃 氏も、「社名に "建物" という言葉があるため、建築系の学生は興味を持ってくれますが、実は電気系の学生も必須です。最新の技術を使って会社説明を行っている会社というイメージは重要となります」と話を続けます。また、手石方 氏は、「会社説明でノート PC を使っている場合、操作に意識がいってうまくコミュニケーションが取れていないこともあります。我々としては、学生の興味を探りながら、興味のある部分にフォーカスして説明したいと思っているので、タブレットが最適だと思います」とも話してくれました。さらに、アプリの印象について鹿島建物総合管理株式会社 人事部 吉日 千秋 氏も、「パンフレットだと全体のどこを見ればよいのかがわかりにくいですが、タブレットだと見てほしいところをフォーカスして見せることができ、良いイメージを学生に持ってもらえると思います」と高く評価しています。

<今後の展望>
Windows 8 タブレットの導入で
企業の成長を推し進めていく

今後は、「BCP 対策の一環として Windows To Go を活用したり、運用管理面で BranchCache なども少しずつ試していきたいと考えています」と三杉 氏が話すように、Windows 8 Enterprise の機能についても活用することを考えていると言います。また、10 月の本格導入に向けては、BitLocker を管理する Microsoft BitLocker Administration and Monitoring (MBAM) の導入や、Microsoft System Center 2007 Configuration Manager (SCCM) を 2012 へアップグレードすることも検討しているとのことです。「SCCM はこれまで、パッチの適用と端末情報管理で利用してきました。今後は、今回のアプリの更新や新しいアプリなどのコンテンツの配信にも使っていきたいですね。部署や役割に合わせたコンテンツ配信を行っていければと思います」。

「IT は使いこなすことが重要」と話す三杉 氏は、今後の IT 導入について次のように話してくれました。「情報部門が考えると、どうしても安全面ばかりを考えてしまいがちですが、ベース部分の安全性はテクノロジで確保しつつも、各主管部署が使いこなせる環境を提供していかなければならないと考えています。また、会社としてさらなる成長を目指していく中で、さまざまな平準化や標準化が求められるようになってきました。今回の Windows 8 タブレットの導入は、これらの平準化に有効で、重要なアイテムの 1 つと位置付けています。人事部が使いたいと手を挙げてくれたように、部署横断でよりタブレットの活用を発展させ、会社の成長に寄与していきたいと考えています」。

タブレットや機能をそのまま使うだけでなく、必要に応じたアプリを開発することで業務の平準化と効率化を目指す鹿島建物総合管理は、今後も IT 活用を積極的に進め、さらなる成長を進めていくことでしょう。

MESSAGE、SERVICE LINE-UP、ADVANTAGEの3つの企業ガイドをベースに必要な資料をその下に配置して情報を探しやすくしている

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顧客にキチンと企業理念などが伝わるように、動画も活用

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操作をシンプルにするために、パンフレットのイメージを保ちながら、横スワイプとタップを基本にレイアウト

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項目をタップすることで、より詳細な説明にドリルダウンしていくことが可能

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各部署や仕事の特長を説明する動画を作成し、わかりやすく解説。リクルートでも活用する

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