3
導入事例

 様に導入

自信はあっても知ってもらえない。京都・宇治から発信、各地から引き合いが届くようになった職人のいる家具

 様に導入

  • もっと知ってもらいたい。けれど高額な広告掲載しか選択肢がなかった
  • 6カ月間に3回無料でプレスリリース配信できる「京都銀行特別プラン」を利用
  • リリース配信でWebアクセス数が2倍以上に。東北・中国地方からの引き合いも

自信を持ってお客様に提供できる商品・サービスを、何年もかけて築き上げてきた。けれど、自分たちの商品・サービスを知ってもらえる機会がほとんどない。メディアに取り上げてもらいたいなら、広告費として100万円単位のお金が必要だ。それほどの金額、効果が読めないのに投資できない――。

そんな課題に直面していたのは、職人のいる家具店「finger marks」を京都で展開する企業・フィールドアロー。京都府宇治市にある従業員数13人の企業 で、家具修理やオリジナル家具の製造・販売などを展開しています。

「自分たちの商品・サービスを、どんな手段を使って知ってもらえばいいだろうか」と悩んでいたとき、取引のある京都銀行から「PR TIMESという会社と提携し、6カ月間に3回無料でプレスリリースを配信できるサービスを開始した」と連絡がありました。

それなら1度、試しにやってみようか。プレスリリースを使って、椅子やテーブルをレンタルするサービス「share finger」を紹介したところ、さまざまなメディアで紹介されて同社Webサイトのアクセス数は2倍以上に。これまで関西圏や首都圏の顧客がほとんどだったのに、東北地方や中国地方からも新規の引き合いが届くようになったそうです。

プレスリリース配信という取り組みについて、同社はどのような手応えを感じたのでしょうか。詳しく話を聞いてきました。

家具修理の経験なら負けない。強みを生かそうと自動車の流通モデルを家具業界に

――貴社の事業内容について、教えてください。 [矢野雅也代表取締役(以下、矢野代表)]いい家具をずっと使ってもらうため、家具を製造・販売するだけでなく、家具の修理、中古買取、レンタルまでのサービスを提供することで「家具の循環型システム」を確立しようと取り組んでいます。  われわれの一番の資産は、職人の手仕事です。ただ、椅子の革張りや塗装といった個々の技術を持つ職人は他の会社にもいます。われわれの強みは、何万個も家具を修理してきたこと。家具の写真を見れば「どこが傷んでいる 」「修理にどのくらいかかる」と一目で分かります。われわれほど家具修理の経験を持っている企業は、他にはないでしょう。  この経験・資産を生かせないだろうか。私が考えついたのは、自動車業界の流通モデルを家具業界に持ってくることです。  トヨタ自動車などは自動車を製造・修理する技術を生かして、中古車の買取・販売、レンタカーなどの事業を展開しています。“自動車” を“家具”に置き換えて、「中古で買い取った商品をメンテナンスして、質のいい状態で販売する」「レンタルした商品が戻ってきたら、きれいにして別のお客様に貸し出す」といった流通モデルを築くことで、差別化を図ろうと考えました。  そのような形で、お客様に価値を提供していきたい。何年も前からしっかりと見定めて取り組んできたわけですが、それを知ってもらうのに適した場所・手段を思い付かないのが悩みどころでした。  そんなときに、京都銀行から「こんなサービスを始めました」とPR TIMESの「京都銀行特別プラン」を紹介してもらいました。「無料で利用できるのなら」と試してみることにしたのです。

選択肢は広告だけ。けれど数百万もかかり、効果があるかは分からない

――プレスリリース配信サービスを利用いただくまで、どうやって自社の商品・サービスを広めていく計画だったのでしょうか。 [矢野代表]まずは、どのメディアに情報が露出すると効果があるか、メディアを1つ1つ検討しようと考えていました。  ですが、こちらから働き掛けてメディアに情報を出したいのなら、以前は広告費を支払って広告掲載してもらうくらいしか打つ手がなかった。大きなお金が動きますので、当然、費用に見合うだけの売上を期待したいのですが、広告を出した経験は多くありません。広告費に見合う分だけの売上が増えるかどうか、分かりませんでした。  それでも、いくつかのメディアを広告掲載先の候補としてリストアップしてみました。広告費を調べてみると、どこも広告を載せるには数百万円ほどが必要になると言われました。  大企業だったら、これまでの経験から「このメディアに数百万円の広告を載せたらどんな効果がある」と分析できるのかもしれません。けれど経験が少ないわれわれには、どんな効果があるかが分かりません。「数百万円も支払うくらいなら、新しい機械を買った方がいい」という判断になってしまいます。  発信したい情報はあるのに、メディアに情報を出すには広告を打つしかない。それが一番しんどかったです。  これまでにも「プレスリリースを配信する」という選択肢はあったのですが、商工会議所を通じて発信するものだと認識していました。「公益に資する内容でなくては、メディアに取り上げられないだろう」と意識し過ぎてしまい、ほとんど利用しないでいました。

初めてのプレスリリースがヒット! Webサイトへの流入が2倍以上に

――そして家具レンタルサービス「share finger」を紹介する1回目のプレスリリースを配信することになりました。プレスリリースの制作・配信は、打田様と宮本様のweb担当のお二人で受け持つことになったんですよね。 [web担当 打田愛氏(以下、打田氏)]そうです。過去にプレスリリースを配信したこともあったのですが、「この新聞社・雑誌社に送ってみよう」と一部のメディアに送るくらい。成果につながったことがあまりなく、PR TIMESを試してみることが決まったときも、正直、「効果はあるのだろうか」と半信半疑でした。  それが1本目を配信してみたら、驚くほどの勢いで、さまざまなメディアが記事にしてくださって。そうした記事から自社サイトへの流入が急増して、アクセス数が普段の2倍以上に増えました。配信後しばらく、流入増の状態が継続していましたね。  それから計4本のプレスリリースを配信してみたところ、配信後には毎回、平均10~20件ほどは問い合わせが入り、「配信すれば効果がある」と実感していきました。  これまで取引のあるお客様は関西圏や首都圏に多かったのですが、東北地方や中国地方など、今まであまり反響がなかったところからも、お問い合わせが入るようになりました。

思わぬメディアが記事に。見えていなかったfinger marksの顧客の姿が見えた

――さまざまなメディアが記事として紹介してくれた中で、特に記憶に残ったことは? [打田氏]海外ブランドなどのおしゃれな商品に対して感度が高いシニア男性を対象にした情報サイトに、記事を書いていただけたことです。   finger marksが主に意識している顧客層は、家具を新しく買い揃える世代(30~40代)の女性。おしゃれに敏感なシニア男性の感性に引っ掛かるとは、想定していませんでした。  「取材したい」とご連絡いただいても「finger marksの家具を、どんな切り口で取り上げてくれるのだろう」と想像もつかなかったのですが、「finger marksの家具は経年変化で味わい深くなり、愛着が持てるようになる。ずっと大事にできる質のいい家具だ」とご紹介いただいて。自分たちが普段、30~40代の女性をターゲットと想定してPRしてきた商品の一面が、おしゃれなシニア男性層にも響く情報なのかと驚きました。  これまでは「ターゲット層をはっきり決めて商品を作ろう」と、社内で徹底してきました。ターゲット層のことはしっかり見えていた反面、それ以外にもいるfinger marksを求めている人たちの姿が見えにくくなっていたのかもしれません。 [矢野代表]われわれの“お客様”は「丁寧に暮らしている人」だと思うんです。家具修理のご相談をいただいてお伺いしたとき、玄関や庭がきれいだったり、来客を迎え入れるのにそつがなかったり。そうした「丁寧に暮らしている人」には、finger marksを必要としていただける確率が高いのです。われわれの仕事について説明すると、値引き交渉は一切なしで「提案いただいたとおりにします」と発注いただけることが多くなっています。  そういう「丁寧に暮らしている人」は、年齢や性別で区切れるものではありません。だからこそ、「誰かの役に立つと思う商品・サービスを提供しています」という情報を発信して、あとはプレスリリースを見て「自分たちの読者に響きそうだな」と感じたメディアに記事にしてもらう。「丁寧に暮らしている人」へ、そんなやり方で情報を届けていくことが大事なのかなと思います。  われわれと同じくらいの規模の企業ですと、「大企業でもない自分たちが、情報発信してもいいのだろうか」と感じてしまうところもあるかもしれません。けれど、企業の規模や資本金の額で、企業の価値が決まるわけではありません。  「誰かの役に立つ」ところがあるからこそ、企業は存続できているわけですから、「自分たちだからこそ提供できる」ことを突き詰めて考えて情報発信していく。そうすることで、これまで接点を持てていなかった自分たちの“お客様”のところへ、情報を届けられるようになるのではないでしょうか。

自社の商品・サービスに自信がある。だからシンプルに、ありのままを伝える

――プレスリリースをこれまで4本配信してきました。初回分を作成したときと比べて、どんなところに気を付けるようになりましたか? [web担当 宮本万平氏(以下、宮本氏)]プレスリリースに掲載する文章の作成と写真の撮影は私が担当し、打田に内容をチェックしてもらっています。  写真については、以前はご家族で利用いただくことを想定して、明るい写真を撮ろうと努めていました。  それが先ほども話がありましたように、自分たちが想定していなかった方にも興味を持っていただけることが分かるようになりました。そこで明るい写真に加えて、かっこよさを意識した写真を撮るようにするなど、さまざまなパターンの写真を用意するようにしています。  ただ、文章の書き方については、変えていません。  私はfinger marksの商品・サービスに自信を持っています。だからこそ、「誰かに合わせて、こんな風に書こう」と考えたことはありません。「このことを知ってほしい」という思いを込めて、プレスリリースを書くようにしています。 [打田氏]私よりも宮本の方が入社してから日が浅いこともあってか、お客様に近い視点を持っています。  プレスリリースで紹介する内容に対して、私が「メディアが注目してくれるかな」と疑い半分でいても、宮本は「この商品・サービスはすごい!」と言ってくれて。心からそう思っている宮本が書くからこそ、配信したプレスリリースに大きな反響があったのかもしれません。 [宮本氏]本当に、「このプレスリリースをきっかけにして、1人でも多くの人に知ってもらいたい」と思いながら書いています。  ただ実際に私が書いていると、プレスリリースの文章は長くなってしまいがちです。打田に助けてもらって、硬い文章をやわらかな印象を与えられる表現に直してもらったり、コンパクトにまとめてもらったりといろいろアドバイスしてもらっています。 [打田氏]finger marksの商品・サービスは、誰かの役に立つものです。それが伝わるようにありのままをシンプルに書けば、「自分たちのやっていることはすごい」と大げさに伝えなくても、十分に響きます。  プレスリリース配信の経験を積んで、そのことを強く実感するようになりました。

貯金は全部出し切った。PRする内容を考えるところから、社員みんなで話し合う

――今後の広報活動について、抱負を伺えないでしょうか。 [矢野代表]これまでにプレスリリースで情報発信した内容は、われわれが以前からずっと取り組んできたこと。配信済みの4本で「今までに貯めてきた貯金を全部出し切った」と思っています。  ですからこれからは、プレスリリース配信する内容を考えるところで一番悩むことになるでしょう。  われわれがこれからも継続的に提供していく商品・サービスを世に伝えていくためには、変えてはいけない部分もある。それを理解した上で、PRの種になる要素を上手く絡めていく必要があると思います。  ただ、社員みんなで「お客様からこんな感想が届いた」「あのお客様は、こう使ってくださっている」といった情報を交換していくことで、気付かされることがたくさんあります。社員みんなで話し合って、PRの種を見つけていこうと考えています。

コメント