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導入事例

 様に導入

  • 経費削減
  • 効率化
  • コスト

北海道ガス株式会社

 様に導入

PC 環境の一斉リニューアルを機に Microsoft Visio 2010 へのアップグレードを実施
見やすい図版の作成、データ連携によるファイル管理や活用、そしてペーパーレス化を、ボリューム ライセンスの利用によるロー コストで実現

北海道ガス株式会社

北海道ガス株式会社

札幌近郊、小樽、函館、千歳、そして北見地区の約 56 万件のお客様に都市ガスを供給している、北海道ガス株式会社 (以下、北海道ガス) 。同社では 2012 年、社内の PC 環境の一斉リニューアルに合わせて、Visio 2010 へのアップグレードを実施。日本マイクロソフトから提供されたガス会社向けの特注ステンシルで、業務へのいっそうの活用促進を図りました。加えて、データ連携機能による図版と関連ファイルとのひも付け管理や、図面のペーパーレス化の促進。さらにはボリューム ライセンスの利用による大幅なコスト削減など、さまざまな新しいメリットを実現しています。

<導入の背景とねらい>
PC 環境の全面刷新に合わせて
Visio 2010 へのアップグレードを決定

北海道ガス株式会社
導管部
導管建設グループ
マネージャー
白石 哲也 氏

北海道ガスが Visio を最初に導入したのは、2006 年の J-SOX 法対応がきっかけだったと、今回の導入プロジェクトで製品選定や契約を手掛けた、ICT推進部 ICTサービスグループ 係長 稲垣 利陽 氏は振り返ります。

「J-SOX 法対応の一環として、各部署の業務フローを整理する必要がありました。それを共通のアプリケーションで行おうと考え、当時の最新バージョンだった Microsoft Office Visio 2003 を導入したのです」。

導管部 導管建設グループ マネージャー 白石 哲也 氏は、それより以前、同社ではフロー図などの作成は他社の描画ソフトウェアで絵を描き、それを Microsoft Excel に貼り付けるという方法を採っていたと語ります。

「しかしちょうどこの当時、Microsoft Office 2003 へバージョン アップしたこともあり、社内で使用されている Office 製品との統一や連携を考えると、おのずと次期描画ソフトウェアも Office Visio 2003 ということに決まっていったのです」。

この最初の導入から 6 年を経た今回の Visio 2010 へのアップグレードも、社内の PC 環境の刷新が大きなきっかけになりました。

「検討を開始した当初、当社の標準 OS は Windows XP でしたが、既に Windows Vista の時代になっており、次期 OS 採用を早急に検討する必要がありました。そこで変えるならより最新のものをとのねらいから、あえて Windows Vista をスキップして直接 Windows 7 へのアップグレードを決めたのです」(稲垣 氏)。

これを受けて 2010 年 4 月には Windows 7、Windows Internet Explorer 8、Microsoft Office 2010 の組み合わせが確定し、2010 年いっぱいで業務系システムの改修が行われたと、稲垣 氏は経緯を語ります。

「OS やソフトウェアが最新になり、セキュリティも強化されました。それならば今後の業務の多様化に対応できるよう、この機にワーク スタイル自体も見直そうとなったのです。そこで拠点が点在し野外での作業も多い実態に合わせて、PC をすべてモバイル PC に変更しました。こうした流れの中で、それまでの Office Visio 2003 から、Visio 2010 へのアップグレードもごく自然に決定されたのです」。

<導入の経緯>
ガス会社用の特注ステンシルなどで
活用範囲が大きく拡がることを期待

北海道ガス株式会社
ICT推進部
ICTサービスグループ
係長
稲垣 利陽 氏

Visio 2010 へのアップグレードが決まり、白石 氏は Visio の社内への普及に弾みがつくのを期待したと語ります。

「以前のバージョンも、性能的には大きな不満はなかったのです。しかし、Visio Standard 2003 では、ステンシル (Visio に標準で提供されている図形コレクション) の中に、当社で使用する配管系統用の図形がなく、なかなか業務の中心で活用されるに至りませんでした。しかし Visio 2010 Professional では、そうした配管系も豊富に標準メニューに含まれています。これらをみんなで活用できれば、図版作成や編集で相当の時間短縮や効率化が実現すると考えています」。

特に今回は、ガス会社向けの特注ステンシルを日本マイクロソフトが新たに提供して、ライブラリの一層の充実を図っている点に注目です。事前に日本マイクロソフトが北海道ガス社内でヒアリングを実施。それまで使用されていた Excel や CAD ベースの図版などを集めて検討したうえで、それらを新たに Visio 用のステンシルとして作成し納入しているのです。

「全部で 200 点前後に上っており、大いに使えると期待しています。というのも、Visio のステンシルでは、たとえばクルマやガス製品などを、実物に即した "絵" として描けるので、それらを組み合わせていけば、最終的に 1 つの施設全体を細部までリアルに、実体に即して表現することが可能です。これは、丸や四角など抽象的な図形しか使えなかった Excel では、とうてい不可能なことでした」。

稲垣 氏も、「検討のかなり早い段階から、こうした専門的な図版を個別に作成してもらえると日本マイクロソフトから提案を受けたことが、アップグレードの決め手の 1 つになりました。2012 年 2 月現在まだ作成中ですが、既にできあがった分を見ても、これは現場での使い勝手も良さそうだと感じています」と明かします。

また今回は、Visio 2010 の 3 つのエディションの中でも Visio 2010 Professional を選んだ理由を稲垣 氏は付け加えます。

「使ってみて、これまでとは格段に機能が違うのを感じます。たとえば他のソフトウェアで作成した図面でも、Visio 用に変換して読み込み、編集が可能です。また以前のツールでは図版を単なる "絵" や "図" としてしか扱えないため、ファイルごとにバラバラに管理するしかありませんでした。しかし Visio 2010 では、各ファイルを Excel などの表計算シートと連携して、案件単位にまとめて管理できます。1 つの図版と付随情報とを、データという共通のレイヤーでひも付けて統合および管理できるのは、Visio 2010 Professional ならではの特長です」。

さらにメニューが豊富な標準ステンシルに加え、ガス会社向け特注ステンシルを作成したことも、大きな魅力だと稲垣 氏は言います。

「専門業務用だけでなく、汎用性の高い図版が数多く提供されています。これならば、今後一般の管理部門などにも利用を拡げていけるのではないかと思っています。また、今回作成したステンシルをぜひ同業他社様にてご利用頂きたいと思っています」。

石狩 LNG 基地タンク

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<導入効果>
図版などのファイル管理が効率化
さらにコスト面でも大幅な経費の圧縮効果が

今回の新バージョンの機能中でも特に期待が大きいのは、Visio 2010 Professional の選択理由にも挙がっていた「データ連携」です。たとえば定期的にメンテナンスを要する部材の図面と、そのメンテナンス履歴を記録した Excel シートとが別にあった場合、双方を Visio 2010 上で互いにひも付けて管理できるのです。このため図面から過去の履歴を確認したり、反対に、設備保守の担当者が履歴を見て使用する部品の形状を即座に図面で参照するといったことが可能になり、施設管理の品質向上に貢献することが期待されています。

白石 氏は、Visio 2010 のリアルで実際の形状に即した図版が、現場での「伝えやすさ、わかりやすさ」の改善に大いに役立つと評価します。

「当社のガス事業や施設をお客様に説明する PR 資料でも、Microsoft Word で文章を書いて説明することが多いのですが、ここに図版や絵をふんだんに盛り込んでいけば、より理解しやすくなります。その際も Visio 2010 なら Word との高い親和性が保証されているので、編集や更新が簡単に効率よく行えます」。

一方、稲垣 氏はコスト マネージメントの観点から、大幅な経費削減の効果が見込まれると語ります。

「特に、CAD 図面のコスト圧縮には期待しています。これまで CAD 図面は専用ソフトウェアでしか扱うことができませんでした。このため設計部門はともかく、工事および施工部門でも図版を見るためだけに高価な CAD ソフトウェアを導入せざるを得ず、経費面で大きな負担になっていたのです。それが Visio 2010 では、CAD 図面を容易に Visio 2010 形式に変換する機能が搭載されているため、相当数の専用ソフトウェアを Visio 2010 に置き換えることができ、かなりのコスト削減が実現すると期待しているところです」。

また、これまでは外部の協力会社から来た CAD 図面に修正指示を入れる場合、そのつど紙に出力して朱筆を入れて戻していました。それが Visio 2010 になれば、受け取りから差し戻しまでをすべてデータ上で行えるようになり、ペーパーレス化によるコスト削減の効果も大きいと予想されています。

さらに今回のコスト圧縮を実現した大きな要因が、日本マイクロソフトのボリューム ライセンス プログラム Enterprise Agreement (EA) の導入です。EA は 3 年ごとの契約期間中、PC など対象デバイスの増減に関わりなく定額でソフトウェアを利用でき、さらに標準提供のソフトウェア アシュアランス特典によって、常に最新のソフトウェアへの無償アップグレードやサポートが受けられる制度です。

「今回のアップグレードにあたって、日本マイクロソフトから提案をもらい、2010 年 3 月に契約を結びました。決め手になったのは、当社だけでなくグループ会社も含めたソフトウェア基盤統一に利用できる点です。グループ包括契約によってまとまった本数を確保できるため、グループ全体でのライセンス料を圧縮できる点に、大きなメリットを感じました」 (稲垣 氏) 。

一方、管理する側のメリットとしては、ライセンス管理が楽になった点が挙げられます。

「以前はライセンスの追加が必要になるたびに、見積もりをとって買ってということを繰り返していました。EA 導入で、この煩わしさから解放されたのです。また自宅使用プログラムが利用できる点も、今後のワーク スタイルの多様化に対応していくうえで有利だと考えています」 (稲垣 氏) 。

さらにソフトウェア アシュアランス特典には、日本マイクロソフトによる e ラーニングの利用特典サービスも付随しており、同社でも社内トレーニングにこの e ラーニング受講を採り入れていく予定だと稲垣 氏は語ります。

フローシート作成例

フローシート作成例 [拡大図] 新しいウィンドウ

システム構成図

道路使用許可申請書 [拡大図] 新しいウィンドウ

ガス会社向けの特注ステンシル サンプル

ガス会社向けの特注ステンシル サンプル [拡大図] 新しいウィンドウ

<今後の展望>
目の前の成果を積み上げながら
全社的なワーク スタイル改革を積極推進

今後の Visio 2010 の活用について白石 氏は、「せっかく新しいツールを現場に与えてもらったのですから、その機能を使いこなしていければそれだけ自分たちの仕事が楽になるのだ、という意識で取り組んでいきたいですね。今までは図面修正するのにも大きな紙に出力して、朱筆を入れて自動車で 30 分かけて設計会社が打ち合わせ、確認に来社する、といった手間が避けられませんでした。それを Visio 2010 上で加筆や修正するなどしてデータで送れるようになれば、ワーク スタイル自体が大きく変わっていくはずです。そういう目の前の改善から、成果を積み上げていこうと思います」と語ります。

また ICT推進部の立場からは、「ICT 部門というのは、社内外から "こうして欲しい" と言われてから動く、いわば受け身になりやすい傾向があります。それを提案型へと変えていく意味でも、今回の Visio 2010 導入が社内の全員がワーク スタイルを変えるきっかけになるよう、私たちが主体的かつ積極的に支援していけたらと願っています」と意気込みを語る稲垣 氏。

創立 100 周年から次の時代へ向けて、北海道ガスが目指すワーク スタイル改革の炎は、ますます高く燃え上がっています。

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