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株式会社 日立プラントテクノロジー

 様に導入

思い込みや見間違いによるヒューマン エラーを防ぎ、業務効率の改善に貢献する「分かりやすく、正確な」ドキュメント作成へ Excel 以上の利便性を求めて、Microsoft Visio を活用

株式会社 日立プラントテクノロジーでは、日立グループにおけるインフラシステム分野の中核企業として、「世界で勝てるメジャープレーヤー」へと成長し続けていくために、コスト構造改革プロジェクト「Hitachi Smart Transformation Project」を推進。3 つのコスト領域 (生産コスト、直接材コスト、間接コスト) においてコスト削減の達成を目指しています。その一環として、現場の業務効率改善に寄与する IT ツールの検討を実施。「分かりやすく、正確な」ドキュメント作成をサポートし、業務の手戻りなどをなくすために Microsoft Visio を採用しています。

<導入の背景とねらい>
「より分かりやすく、正確な表現」でグローバル シェアード サービスの推進にも役立つドキュメント作成へ

日立グループにおけるインフラシステム分野の中核企業として、グローバルにビジネスを展開している株式会社 日立プラントテクノロジー (以下、日立プラントテクノロジー) は、「自律分散型のグローバル展開を加速すること」と「顧客に密着したきめ細かいサービスを提供すること」を目的として東南アジア地域とインドに現地法人を設立するなど、ますます活躍の場を広げています。
そして 2011 年度以降、世界のボーダレス化が進み、市場のダイナミックな変化が続く現在にあって、日立プラントテクノロジーが「世界で勝てるメジャープレーヤー」へと成長し続けていくためには、コスト競争力を強化し、安定的な高収益体質を実現することが不可欠であるとして、日立グループを挙げて推進しているコスト構造改革プロジェクト「Hitachi Smart Transformation Project (以下、スマトラPJ)」が同社においても推進されています。

株式会社 日立プラントテクノロジー
情報システム本部
ITシェアード推進グループ
部長
工藤 安正 氏

株式会社 日立プラントテクノロジー
ITネットワーク管理グループ
主任
有村 隆治 氏

グローバルにグループ展開する強みを活かし、3 つのコスト領域 (生産コスト、直接材コスト、間接コスト) においてコスト削減の達成を目指すこのスマトラPJ について日立プラントテクノロジー 情報システム本部 ITシェアード推進グループ 部長 工藤 安正 氏は次のように説明します。
「スマトラPJ は、『日本市場中心の競争から真のグローバル競争』へと舵を切るために、日立グループ全体で取り組んでいる業務革新です。その中には、さまざまな要素が含まれていますが、私自身が直接関わっているのは間接コストの削減になり、『多事業、大組織、個社最適の持つ非効率性、リソースの重複』を改めていくことが重要になっています。そのために、通信費や工事費等々のコストの見える化を進め、平常業務の中に潜む非効率をなくすべく、ツールの標準化などを進めています」。

このスマトラPJ の一端として、2012 年 10 月に、新たな製品が採用されました。それが、Microsoft Visio です。Visio は、エンジニアリングやスケジュール関連など作図目的に合わせた多数のテンプレートが用意されており、また、それらのテンプレートは機能化され、半自動的なドキュメント作成をサポートしたアプリケーションです。

日立プラントテクノロジーの業務においては、工程表をはじめ、設計仕様書や安全報告書など、「図形」や「記号」が多用されるさまざまなドキュメントが作成されていますが、今まではほとんどすべてが、Excel で作成されていました。
しかし、データ数値の入力などを Excel で行うのは当然としても、図版作成に関しては「ある種の職人技」が必要だったと、同社 産業プラントシステム事業本部 エンジニアリング事業部 システム設計部 技師 千葉 武寛 氏は話します。
「Excel は、とても便利なツールで、頑張れば大抵の用途に応用できます。私の部署では医薬プラントの設計・建設などを行っているのですが、Excel で作成する設計仕様書が多くあります。仕様書の中には、たとえば培養槽 (竪型槽) と呼ばれるタンクの図版も記載しているのですが、これも Excel の機能を使って作図しています。熟達者になると、上鏡形状と下鏡形状の種類の違いなども微妙に表現できるのですが、誰にでもうまく作れるわけではありません。大抵の場合は、うまく作れる人の図をコピーして流用し、数値のみ変更するなどしていました」。

仕様書に必要なのは、正確な「数値」です。図版の形状そのものは参考用の可視データであって大きな問題になりませんが、それでも実際のサイズや形状について Excel で図示しているからこそ、「誤解や手戻りが発生しやすかった」と千葉 氏は続けます。
「よほど手間を掛けないと、実際の寸法と形状と、仕様書の図版の見た目が一致しません。そのため、書き損じや誤認によるヒューマン エラーで、作業の手戻りが発生することもありました」。

こうした、従来業務における「ほんのちょっとした」課題も、きちんと改善することが、大きな成果につながっていくと工藤 氏は言います。
「私たちとしては、業務革新を進め、コストの削減と生産性の向上を果たすことが責務となっています。そのために、IT もツールとしてうまく活用する必要があります。たとえば今後、グローバル シェアード サービスの推進などを行っていく上で、『より分かりやすく、正確な表現』というのは大変大きな意味を持ってくるでしょう。Visio という製品は、工程表が容易に作成できるほか、ステンシルと呼ばれるさまざまな図形や記号を用いた、グラフィカルなドキュメントの作成が得意です。そこで、もう一歩工夫を加えることで、当社のスマトラPJ にも、より効果的に貢献できるのではないかと考えました」。

こうして日立プラントテクノロジーでは、Visio に精通した IT パートナーである株式会社マイスター (以下、マイスター) と日本マイクロソフトの協力の下、社内の幅広い業務で Visio を活用するために、オリジナルのコンテンツを多数開発するに至っています。

<Visio 採用の効果>
正確な数値データを可視化し、最終のアウトプットまでストレスなくサポート

日立プラントテクノロジーが、Visio 用に開発したオリジナル コンテンツは、下記の 6 点です。

  1. スマート ガント チャート Ver.1.0
  2. 動く作業員 Ver.2.0
  3. 安全作業
  4. トラック・トレーラー
  5. 竪型槽シンボル作成ツール
  6. 廃棄物分別

株式会社 日立プラントテクノロジー
産業プラントシステム事業本部
エンジニアリング事業部
システム設計部
技師
千葉 武寛 氏

株式会社 日立プラントテクノロジー
安全・品質保証本部
安全センタ
高野 匠平 氏

これらのコンテンツでは、日立プラントテクノロジーの各部門から代表者を集めて、業務要件のヒアリングを行い、それぞれのニーズに適合するオリジナルのステンシルを作成、活用しています。そして、これらのステンシルは「単なるイラストではない」と、マイスター ソリューション事業部 取締役 部長 佐藤 文仁 氏は説明します。
「たとえば、『動く作業員』というのは、安全・品質保証本部の皆様のご要望に沿って作成した、自由にポーズを付けられる作業員のイラストです。このステンシルのように、1 つの素材で自由に形状を変えて表現できるのは、Office ファミリーの中では、Visio だけです。イラストの間接部分が自由に曲がるのですが、これも単純にパーツごとに絵をずらしているのではなく、三角関数を使って "腕を動かしたときの肩の傾き" や "足を動かしたときの腰への影響" など、相互の動きまで細かく反映されるようになっています。これは、『トラック・トレーラー』も同じようになっており、実寸に基づく数値で計算されていますので、図面上で動かすと、トラックの内輪差まで反映されるようになっています。ですから、"視覚的で、しかも正確" なドキュメントが簡単に作成できるようになっているのです」。

日立プラントテクノロジー 安全・品質保証本部 安全センタ 高野 匠平 氏は、このように正確な表現が可能になることで、従来存在していたコミュニケーション ロスが削減できると話します。
「私たちの部署では、通勤経路での事故の可能性も含め、業務における従業員の安全確保のために、さまざまな事故報告例や注意喚起のためのドキュメントを作成し、社内に共有を図るなどしています。しかし、Excel などを利用すると、マンガ的になり過ぎてしまいますし、図形を使って自分たちで作成しても、時間が掛かる上に、寸法を正確に再現できません。そのため、たとえば "数段積み重ねたパレットに、リフトが乗り上げてしまった" といった実例を伝えようとしても、苦労した挙句に『こんな状況はありえないだろう』という見た目になってしまうのです。そうしたもどかしさを解消し、より正確な情報を現場に伝えることができるのは、非常にありがたいですね」。

株式会社マイスター
ソリューション事業部
取締役 部長
佐藤 文仁 氏

さらに千葉 氏は、Visio でドキュメントを作成するメリットとして、「正確な数値データを容易に可視化して、さらに最終のアウトプット方法までストレスなくサポートしてくれる」ことを挙げています。
「先ほどの話にもありましたが、Visio では、正確な数値と連動したステンシルが作成できます。今回、竪型槽についても計算方法をマイスターさんに伝え、非常に簡単に、実寸に忠実なシンボルが作成できるようになりました。これは、とてもありがたいと思います。
さらに、もう 1 つ、私がメリットとして感じているのが、『最終のアウトプットまでストレスなく完了できる』ということです。Excel でドキュメントを作成していると、いざ印刷しようとしたときに、全体の印刷範囲が用紙からはみ出てしまうため、無理に縮小したり、サイズを調整したりすることがありますよね。さらに、印刷してみるとセル内の文字が欠けてしまっていることがあります。そもそもワープロ ソフトでもプレゼンテーション ツールでもありませんから、用途として無理もあるわけです。その点、Visio であれば、初めから、A4 サイズなら A4 サイズと決めた上でドキュメントを作成できます。作図だけではなく、テキスト入力も容易ですから、ストレスはありません。フローチャートや工程表もサクサクと作れてしまいますので、私の場合、最終的には特 A O 版の巨大なフローチャートまでに拡大してしまうこともあります。そこまで印刷機能がサポートされているのも、うれしいポイントです」。

スマート ガント チャート Ver.1.0

スマート ガント チャート Ver.1.0
[ 拡大する] 新しいウィンドウ

トラック・トレーラー

トラック・トレーラー [拡大する] 新しいウィンドウ

動く作業員 Ver.2.0

動く作業員 Ver.2.0 [拡大する] 新しいウィンドウ


竪型槽シンボル作成ツール

竪型槽シンボル作成ツール [拡大する] 新しいウィンドウ

安全作業

安全作業 [拡大する] 新しいウィンドウ


廃棄物分別

廃棄物分別 [拡大する] 新しいウィンドウ

日立プラントテクノロジーのオリジナル コンテンツは、こちらのサイトにて無償公開中です。
ご自由にダウンロードしてご利用ください。

<今後の展望>
最新のテクノロジーを検討し、より大きな効果が得られるツールの採用へ

日立プラントテクノロジーでは今、社内ポータルなどを使って、Visio のオリジナル コンテンツの社内への告知を行うなど、啓蒙を進め、現場のユーザーからの反応や、Visio の有用性などを引き続き検証しています。日立プラントテクノロジー ITネットワーク管理グループ 主任 有村 隆治 氏は次のように話します。

「これまでに、社内で Visio のトレーニングを行った際、工程表やフローチャートの作成などは特に反応が大きかったです。最初は単なる作図ツールだと思って見に来た方が、『こんなこともできるのか』と。それならやってみようということで、何人か試用していました。今はまだ、全社にライセンスを導入するまでに至っていないため、本格的に Excel の座を奪うまでにはいきませんが、可能性は十分にあると思います。
Excel での作図は、私も苦労した経験がありますし、Visio で作成した図を、コピー アンド ペーストで Excel に張り付けることもできますので、全社的に活用できるようになれば、作業効率の改善も見込めると思います」。

最後に、工藤 氏は次のように締めくくります。
「IT は業務のためのツールです。何でも導入すればいいというわけではなく、きちんとアンテナを張って、より大きな費用対効果が得られるツールを見極めていくことが重要です。そのためには Visio のように、きちんと役に立ちそうなツールの情報を常に取り入れていくことが重要です。今後も日本マイクロソフトには『最新』かつ『業務の標準化』に役立つテクノロジーの情報を提供いただきたいと思います」。

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