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導入事例

 様に導入

東松山市

 様に導入

情報系のサーバーを Windows Server 2003 から Windows Server 2012 に移行。Hyper-V による仮想環境を構築して、サーバーを集約、BCP 対策のためのデータ レプリケーション体制も整備

東松山市役所

埼玉県の東松山市では、今までドメイン コントローラーをはじめとして、ファイル サーバー、メールやスケジュール管理、会議室予約に使う Exchange Server や庁内掲示板として利用していた SharePoint Server などの情報系サーバー群を Windows Server 2003 搭載のサーバーで運用してきました。しかし、Windows Server 2003 のサポート期限である 2015 年が迫ってきたため、BCP 体制の整備やサーバーの集約、Active Directory による認証の強化などのために、Windows Server 2012 への移行を決定。その結果、Windows Server 2012 の Hyper-V で仮想環境を構築することによって、サーバー台数を 5 台に半減、サーバー室の消費電力の大幅な削減も実現しました。さらに、BCP 対策も行われ、災害に備えたデータ レプリケーション体制も同時に整備することができました。

<導入の背景とねらい>
Windows Server 2003 のサポート期限切れが迫る中、長年、Windows Server 2003 で運用してきた情報系システムの更新を計画

東松山市
総務部情報システム課
主任
新井 武彦 氏

埼玉県中央部に位置する人口約 9 万人の東松山市は、2014 年、市制施行 60 周年を迎える自治体です。同市は比企丘陵の豊かな緑に囲まれながら、都心まで最短 44 分という便利な環境と、毎年 11 月には、10 万人以上が集まる世界で 2 番目の規模を誇る国際ウォーキング大会「日本スリーデーマーチ」が開かれることでも有名です。

東松山市では、セキュリティを確保しながら、いかに使いやすくするかを最大のテーマにして、IT インフラを運用しています。これまで同市では、ドメイン コントローラーをはじめとしたファイル サーバー、メールやスケジュール管理、会議室予約に使う Exchange サーバー、掲示板用の SharePoint サーバーなどの情報系サーバー群を Windows Server 2003 搭載のサーバーで、運用してきました。東松山市 総務部情報システム課 主任 新井 武彦 氏が語ります。

「長年、Windows Server 2003 を利用してきましたが、Windows Server 2008 R2、Windows Server 2012 と Active Directory 関連の機能が飛躍的に強化されてきています。また、Windows Server 2003 のサポート期限が 2015 年に迫っていますし、ファイル サーバーもディスク容量が限界に近づくほどファイルが増え続けています。これらを背景に、情報系サーバーの更新を計画しました」。

<導入の経緯>
BCP 対策とサーバーの集約のため、Windows Server 2012 搭載のサーバーで、Hyper-V による仮想環境を構築、3 か月で移行を完了

東松山市
総務部情報システム課
主査
大石 和夫 氏


東松山市
総務部情報システム課
主事
岸澤 彦明 氏

従来の情報系サーバーは 1 台のサーバーでひとつのシステムを動作させる形にしており、災害に備えたシステムの二重化を行っていませんでした。しかし、東日本大震災の経験も踏まえ、東松山市では万一の事態に備えて、情報系サーバーも直ちに復旧できるような体制を構築することにしました。また、サーバー室の面積が限られている中で、サーバーが 50 数台に増加しており、空調能力は限界に達しようとしていました。そのため、サーバーの集約や統合も大きなテーマになっていました。東松山市 総務部情報システム課 主査 大石 和夫 氏が説明します。

「BCP 対策の実現とサーバーの集約や統合を行おうとした時に、ベストの選択はサーバーの仮想化です。サーバーの仮想化が企業や他の自治体でも採用され、一般的になっているため、新しいシステムでも仮想化を導入しようと考えました」。

こうして、東松山市では、サーバー OS として Windows Server 2008 R2 ないし Windows Server 2012 の採用、掲示板用として Microsoft SharePoint Foundation の採用などを要件に、各ベンダーに提案を求めました。そして、2013 年 6 月、指名競争入札の結果、富士通マーケティングの提案が採用され、同社が構築を担当することになりました。東松山市 総務部情報システム課 主事 岸澤 彦明 氏が語ります。

「今までの環境を移行することを最大の要件にしていたのですが、システムの大幅な移行にも関わらず、要望したことがすべて実現しました。構築期間は 3 か月と短期で厳しかったのですが、Active Directory のデータ整理や不必要なものの削除、Exchange Server の各種設定情報などの提案も受けながら、スムーズに移行することができました」。

<システム概要と構築>
仮想環境では 6 台の仮想マシンが動作、本庁と自家発電装置を持つ庁舎間でデータをレプリケーション

こうして、2013 年 10 月、本庁サーバー室に、Windows Server 2012 Datacenter で Hyper-V が動作する仮想環境用に、富士通の PC サーバー FUJITSU Server PRIMERGY サーバー 2 台、ドメイン コントローラー用の FUJITSU Server PRIMERGRY 1 台、同じくファイル サーバーとバックアップ サーバーに使われる FUJITSU Server PRIMERGY 各 1 台が設置されました。これらのサーバーはいずれも Windows Server 2012 を OS にしており、富士通のストレージ FUJITSU Storage ETERNUS に SAN 接続されています。

また、仮想環境では Exchange Server、SharePoint Foundation、ウイルス対策プログラムなど 6 台の仮想マシンが動作しています。さらに、本庁から離れた自家発電装置を持つ水道庁舎に、バックアップ用のファイル サーバー、ドメイン コントローラーを設置し、万が一の際には切り替えて運用できるようにしています。

<導入効果と将来の展望>
サーバー台数は半減、空調用消費電力は大幅削減、ファイル サーバーのレスポンスも大幅に向上

新しい情報系システムでは、Hyper-V による仮想化によってサーバーが 10 台から 5 台に半減、2 つ使っていたラックも 1 つで済むようになりました。そして、空調用の電気料金も大幅に削減できました。また、ファイル サーバーのレスポンスは非常に速くなり、ディスク容量も大幅に増えたため、余裕をもって運用することができるようになりました。

「システムは大きく変わりましたが、職員はそれを意識せずに、今までと同じ使い方で、PC を操作しています。使い方が大きく変わると、職員から問い合わせが殺到して、情報システム課の業務に支障をきたしてしまいます。ですから、操作性がまったく変わらないのはとてもありがたいです」 (大石 氏)。

富士通のサポートに対する評価もとても高いものがあります。

「私たちが気付かないうちに、サーバーの障害を保守センターで検知しています。何かあった場合には連絡があり、すぐに対応してもらえるので、安心して任せることができます」 ( 新井 氏)。

今回の成果を踏まえて、東松山市では仮想化に軸を置いて、今後のシステムを検討していく予定です。今年度、更新するインターネット関連のサーバー 7 台はアプライアンス サーバー 1 台を除いて仮想化する方針で、現在運用中の Hyper-V の上で、仮想マシンとして動かしていく考えです。

図. システム概要図 [拡大図] 新しいウィンドウ

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