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導入事例

 様に導入

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ハクバ写真産業株式会社/株式会社ダイレクトマーケティングエージェンシー

 様に導入

ページ読み込み速度が約 2 ~ 3 倍に!
"Linux が動く" Azure へ EC サイトを始めとする Web ビジネスの基盤を移行

コンシューマー向けの写真アクセサリーの製造や、カメラ周辺商品の海外ブランドを幅広く取り扱うハクバ写真産業株式会社。2015 年に創業 60 周年を迎える同社は、ICT の面を長らく支えてきた株式会社ダイレクトマーケティングエージェンシーの協力の下、EC サイトをはじめとする Web ビジネスのシステム基盤に Microsoft Azure を採用しました。Azure 移行前も、クラウド型のデータセンターを利用していたという同社。サービス レベルを高め、将来の機能拡張に備えたいというニーズに応えた Azure の可用性や拡張性、柔軟性の高さについてお話を伺いました。

60 年の歴史を誇るハクバ写真産業では、撮影用品を主力に常に時代の最高水準をゆく商品を世に送り出しています

60 年の歴史を誇るハクバ写真産業では、撮影用品を主力に常に時代の最高水準をゆく商品を世に送り出しています

<導入背景とねらい>
EC サイトを始めとする、さまざまな Web ビジネスの基盤としてクラウドを積極的に活用

写真関連用品の総合メーカー ハクバ写真産業株式会社 (以下、ハクバ写真産業) は、Web への取り組みを積極的に推し進めるメーカーです。コーポレート サイトに直販の EC サイトを構えるほか、楽天や Yahoo! などのショッピング サイトにも出店しており、また、メーカーという立場から、EC サイトのみならず、商品カタログの提供や、販売店向けの商品画像の提供サービスなども手がけています。

写真:株式会社ダイレクトマーケティングエージェンシー 代表取締役社長 芦塚 裕一 氏

株式会社ダイレクトマーケティングエージェンシー
代表取締役社長
芦塚 裕一 氏

写真:ハクバ写真産業株式会社 商品部 企画・開発課 河原 宏樹 氏

ハクバ写真産業株式会社
商品部 企画・開発課
河原 宏樹 氏

直販の EC サイトは、およそ 10 年ほど前に開設。機能拡張を重ねながら、今から 8 年ほど前に、EC サイトのエンジンとして株式会社ダイレクトマーケティングエージェンシー (以下 DMA) の ASP パッケージ「D-sales」を導入しました。システム開発を担当する株式会社ダイレクトマーケティングエージェンシー 代表取締役社長 芦塚 裕一 氏とハクバ写真産業株式会社 商品部 企画・開発課 課長代理 河原 宏樹 氏は以下のように語ります。

「それまでハクバ写真産業様は、オープン ソースの EC アプリをカスタマイズして利用していたのですが、機能不足やセキュリティ面での不安から D-sales を導入していただきました。D-sales は、EC ビジネスを行ううえで必要な受注/顧客/商品/出荷/販売促進/CMS などの機能が統合的に管理できるアプリケーションです」(芦塚氏)

「D-sales は、当社の EC ビジネスに必要な機能がすべてオールインワンで揃っている点が決め手となり導入しました。定期的に機能をバージョンアップしてくれる点も重宝しています。EC ビジネスはこれから発展していく領域なので、効果的な機能を定期的に追加してくれるのはありがたいです」(河原氏)

しかし、今後もブランドごとに増えていく EC サイトの安定的な運用と、将来的な機能拡張を考えると、EC サイトのシステム基盤にもの足りなさを感じ始めたと芦塚氏は説明します。

「以前はクラウド型のデータセンターを利用していたのですが、クオリティやコスト、スピードの面で課題を感じていました。具体的には、SLA (サービス品質保証) 内の障害がたびたび発生することや、サービス メンテナンスの多さ、メモリやディスクなどの増設の際の費用や対応スピードなどです。ハクバ写真産業様には、将来的にサイトを増やしていきたいご要望もあり、もう一段階、運用のサービス レベルを上げる必要があると考えていました」(芦塚氏)

こうした課題を解決する選択肢として、2014 年 12 月ごろよりクラウド サービスの比較検討がスタートしました。

図:D-sales の管理画面。ハクバ写真産業の EC ビジネスに必要な機能がオールインワンで揃っています。

D-sales の管理画面。ハクバ写真産業の EC ビジネスに必要な機能がオールインワンで揃っています。 [拡大図] 新しいウィンドウ

<導入の経緯>
ベンダー側で柔軟に可用性を高められる「オープンなプラットフォーム」という点が決め手に

写真:株式会社ダイレクトマーケティングエージェンシー システム部 システムエンジニア 岡本 善行 氏

株式会社ダイレクトマーケティングエージェンシー
システム部 システムエンジニア
岡本 善行 氏

D-sales は、LAMP (Linux、Apache、MySQL、PHP/Perl/Python) で構築されたシステムなので、まず前提にサーバー OS として Linux が稼働する点が求められました。

「マイクロソフトのサービスということで、『Azure は Windows しか動かないのでは? 』という先入観がありました。しかし、すぐにオープンなプラットフォームであることを知り、またサービス レベルの提示が明確で、技術サポートも信頼できる点は大きかったです。可用性は月次で 99.5% を保証していただき、拡張性の面でも、従来のクラウド サービスで提供されていたサービスがすべて包含できると判断しました。Azure の他にも、Amazon Web Services や IIJ GIO といった主要なクラウド サービスは検討の俎上にのぼりましたが、総合的に判断して Azure の優位性が高いという結論を得ました」(芦塚氏)

「DMA 様で、可用性と拡張性について慎重に検討いただき、提案をいただきました。特に可用性の部分では、アドバイスをいただきながら検討を加え、さらに、コスト面でも現行のサービスの予算内でサービス レベルが確実に高まるだろうという点が決め手となり、導入を決定しました」(河原氏)

可用性については、ベンダー側の工夫でサービス レベルを上げる余地のある「柔軟性の高さ」も見逃せないと芦塚氏は語ります。

「データベースの冗長化や、バックアップのしくみなど、パフォーマンス向上のためのベンダー側の努力によって、可用性を高められる点は、通常のクラウド サービスにはない、マイクロソフトの強みだと思います」(芦塚氏)

加えて、パフォーマンスを始めとした動作検証をしっかりと繰り返し、大幅な性能向上を確信できたと株式会社ダイレクトマーケティングエージェンシー システム部 システムエンジニア 岡本 善行 氏は振り返ります。

「検証環境でアプリケーションのパフォーマンス テストを行った結果、従来の 2 倍以上の性能向上が見られました。また運用面では、管理画面の使い勝手やバックアップ、リストアなどをテストしました。EC サイトは、基幹システムとの連携や外部の決済代行サービスとの連携など、アプリが単体で動くことはありません。こうした外部との連携、認証を含めた通信がきちんと行えるかどうかを確認しました」(岡本氏)

こうした検証環境がすぐに構築できる点も、クラウド サービスの Azure ならではの特長です。検討開始から約 2 か月間の検証期間を経て、2015 年 3 月に正式に Azure 導入が決定し、5 月中旬に本番環境の移行が完了しました。

<導入の成果>
ページ読み込みのスピードは約 2 ~ 3 倍に向上、体感できるレベルで高速に

写真:ハクバ写真産業株式会社 商品部 企画開発課 篠原 哲朗 氏

ハクバ写真産業株式会社
商品部 企画開発課
篠原 哲朗 氏

本番環境での稼働からまだ日が浅いため、定量的な効果測定はまだ実施していないものの、Azure への移行後は、体感できるレベルでサイト全体のスピードが早くなりました。Google の解析ツール上の数値では、サイト表示のスピードが平均で 2、3 秒くらいだったものが約 1 秒と、ページ読み込みのパフォーマンスは大幅に上がりました。

「EC サイトの場合、ページ読み込みの遅さは機会損失を招きますし、SEO の観点からもデメリットがあるため、Azure の導入効果はビジネスにとって大きいと感じています。スピード感という意味でも、たとえばデータのコピーや環境のバックアップを行う際に、従来のサービスでは申請に 1 週間近くかかっていたのが、Azure なら管理画面からすぐに行えます」(芦塚氏)

「販売店向けの商品画像の提供サービスなどもありますが、データのダウンロードのスピードも速くなり、ダウンロード時間が大幅に短縮されたとの評価をいただいています」(河原氏)

では、運用面での導入効果はどうでしょうか。運用を担当するハクバ写真産業株式会社 商品部 企画開発課 篠原 哲朗 氏は、以下のように語ってくれました。

「可用性という点では、システムが安定的に運用され、高いサービス レベルを維持している点が一番です。DMA はハクバ写真産業の業務と EC ビジネスに精通したエキスパートですので、効率的な運用ノウハウについて、運用面でも一緒になって課題を解決していただきました」(篠原氏)

<今後の展開>
BCP 対策としての Azure 活用や CDN 機能に興味

ハクバ写真産業では現在、取り扱う海外ブランド別にサイトの立ち上げを進めているところです。今後は、サイトの数をさらに増やし、EC 以外にも Web を活用したサービスをいっそう充実させていく予定だと言います。そうした中で、BCP 対策としての Azure にも興味があると河原氏は語ります。

「たとえば首都圏に災害が発生した場合のバックアップ サービスに興味があります。東京で何かあっても地方で商品購入が可能になるように、または、EC が止まってもカタログの提供は続けられるように、事業継続は大きなテーマです」(河原氏)

さらに、EC サイトは商品ページの画像点数が多く、また、販売店向けの商品画像の提供サービスなどもあるため、より効率的に画像のアップロードや管理、配信が可能になる Content Delivery Network (CDN) 機能を検証していると岡本氏は明かします。

「現状は、FTP ツールを使い、写真をアップロードしています。これを、Azure の CDN 機能を使って手軽にアップロードできるように、サービスを上手に活用しながら、弊社もサポートしていきたいです」(岡本氏)

Azure 導入により、ハクバ写真産業における Web ビジネスは加速しています。「クラウド サービスとしての Azure の性能の高さやサービスの細やかさを活かし、今後も、サイト基盤としてさらなる安定稼働を期待しています」と河原氏。今後の同社のビジネス展開から、ますます目が離せそうにありません。

写真:集合写真

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